ソーシャルメディアでできない10のこと

Posted by IHayato
Dec 25 2009

興味深い記事を見つけたのでご紹介。ソーシャルメディアを企業で利用としている方なら必読です。

10 Things Social Media Can’t Do(B.L. Ochman)


1.マーケティング戦略の全面的な代替

ソーシャルメディアマーケティングは、マーケティング戦略>WEBマーケティング戦略>ソーシャルメディア戦略、という位置づけでなされるべきであり、上位のマーケティング戦略を代替するものではない。

2.トップの理解無しの成功
ソーシャルメディアマーケティングは、すなわち対話のチャネルを積極的に開くことである。トップが施策の必要性を理解し、従業員へ信頼を寄せ対話の権限を委譲しない限り、成果は限定的になってしまう。

3.短期的なプロジェクトとして扱うこと
ソーシャルメディアマーケティングは中長期的であり、トライ&エラーをくり返しながら時間をかけて成功の果実を勝ち取る、といった性質のものである。

4.迅速に成果を出すこと
ソーシャルメディアマーケティングによって得られる成果は、顧客エンゲージメントの改善や、顧客の感情の変化、そして勿論、売上げの向上、といったものである。従来のPRなどと同じように、その効果は短期的に測られるべきではなく、中長期的な効果測定が求められる。

5.社内の人間のみで施策を走らせること(多くの企業にとって)
ソーシャルメディアマーケティングは様々な要素への理解が必要とされる。広告、PR、デジタル分野、理論、先を読む力…。また何よりも、経験がものを言うところも多い。
戦略とツールと経験が必要であり、多くの企業ではそれらを兼ね備えたチームを作ることは難しいだろう。(訳者追記:だから、外部のエージェントなどの知識を援用するのが良いだろう)

6.ごく短期に悪評を消したり、好評を形成すること
ソーシャルメディアはZAPPOS、Googleといったごく一部の人気企業には、短期的な結果を及ぼすかもしれないが、多くの企業にとってはそうはならない。ソーシャルメディアを通して落ちた売上げを元に戻したり、レピュテーションの問題をすぐに解決することはできない。

7.現実的な予算なしの実施
多くのソーシャルメディアマーケティング施策は、やろうと思えば無料でできる。が、質の高いものを行おうとするのなら、コストは当然掛かってくる。例えば無償のブログソフトウェアのWordPressを使う際でも、統一的なデザインや追加的な機能を実現しようとするのなら、いくらかのスキルと経験が必要とされ、それには費用が掛かるだろう。

8.売上げの向上や良い影響を保証すること
ただソーシャルメディアに参加すればよい結果が得られる、という考えは明らかに間違っている。成功するためにはどのようにブログを書けばいいか、参加を促すか、イベントを運営するか、などについての知識と経験が求められる。

9.若いデジタルネイティブ世代に任せること
ソーシャルメディアマーケティングは、キリマンジャロに登るようなもので、適切な案内人無しでは道に迷ってしまうだろう。デジタルネイティブ世代はコミュニケーションには卓越しているかも知れないが、それ以外の領域のノウハウも当然必要とされる。経験を積んだコンサルタント抜きの施策は、努力・時間・費用の無駄という結果に陥るかもしれない。

10.PRの代替として使うこと
いくらあなたのWEBサイトが、ビデオコンテストが、ツイッター戦略が優れていても、PRは必要とされる。マスメディアの露出抜きでは、多くの人たちにリーチすることはできないだろう。

どれも素晴らしい指摘です。ソーシャルメディアは万能ではありません。マーケティング戦略の一部に過ぎません。

これを書いているのがソーシャルメディアマーケティングエージェンシー、というバイアスもありますが、やっぱり外部のコンサルタントを用いることは多くの場合有用だと考えます。経験が勝負の世界ですから、たくさん事例持ってる業者は強いです。僕自身も、今の会社では完全に一人で施策を担当していますが、やっぱり若さゆえ、上位のマーケティング戦略(マーケティング>WEBマーケティング>ソーシャルメディアマーケティング)の知識や経験が不足しています。

もっともっと全体のリテラシーが上がる必要が、全体が経験を積む必要があると考えます。積極的に事例や知識を共有していくことが、ソーシャルメディアを健全に浸透させる上で、今もっとも効果的な選択肢なんでしょう。

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