ソーシャルメディアは「下剋上」ツール。権力構造はフラット化する

Posted by IHayato
Dec 16 2009

やや挑戦的なタイトルですが、講談社の戸塚さん(@journallabo)、ネットスクエアードの市川(@Social Company)さんとお話してインスパイアされたので。



タイトルそのまま、僕はソーシャルメディアは「下剋上」ツールとしての側面があると思います。


(はじめに断っておきますが、「下剋上」に使うことを推奨しているわけではありません。あらゆる利用法が開かれているのが、ソーシャルメディアです。日常をつぶやくためにも、セルフブランディングのためにも、情報収集のためにも…あらゆる正解が存在します。このポストはこういう利用法があるよ、という紹介のつもりです。)



自分語りになって恐縮ですが、僕自身がまさに「下剋上」の良い例なのではないでしょうか。今年、新卒で半導体メーカーの広報宣伝部に採用された僕は、日米のソーシャルメディアマーケティング(SMM)のレベルの差に愕然とし、何とか変えないとうちの会社だけでなく日本が危ない、という危機感を感じました。(ここら辺は前の記事で。「“Internet of Things”。ソーシャルメディアは「WEB」を超える」)
しかし、僕はまだまだ力がありません。社内でいくら声を上げても、なかなか届きません。IT部門や本部長クラスは保身に走り、基本的に新しい取組みを嫌います。諦めるつもりは毛頭ありませんが、まだまだ時間が必要です。社内全体のリテラシーが上がらないことには、チームも組めませんし、人員も確保できません
打開のためのアプローチとしては、「外堀を埋める」ことに力を注ぎました。つまり、ブログやツイッターを通してSMMに関する情報を発信し続け、国民のリテラシーを高め、日本社会全体がソーシャルメディアを健全に使うことができるようになる、という理想を目指して努力しました(継続中)。


そうした努力の結果、日本にもmashableのようなサイトを作らないか、というお声も掛けていただきましたし、畏れ多いような方々ともお会いすることが叶いました。予想以上のスピードで、僕の描く未来への下地が整いつつあります。

それはしかも、驚くべきことに、わずか2ヶ月足らずでです。ソーシャルメディアというトピックスを扱っている以上当然かもしれませんが、ソーシャルメディアをテコに、非常に短期間のうちに色々なものを手にしてしまった、という印象です。若干キャパシティを超えているくらい。

つまるところ、何が言いたいか。ソーシャルメディアは権力構造をフラット化します。ソーシャルメディアを用いれば(業界・分野の制限はありますが)新卒で声が弱い者も、学生でも、ホームレスだって社会の第一線に躍り出ることができるでしょう(ホームレスに関して、実際に海外ではいくつか例があります。これとかこれとか。)

その際に必要となるのは「情報収集力」と「情報発信力」です。「強い意見」があるとなおよいです。これらが欠けていては、残念ながら下剋上の望みは薄いです。これらはソーシャルメディアで戦う上の剣です。

コンテンツ・キュレーターというお話を以前いたしました。情報が氾濫する中で、キュレーター(情報を選別し、まとめる)の役割は徐々に大きくなってきています。あなたは強い意見を持つキュレーターになることで、下剋上できるかも知れません。

まだコンテンツ・キュレーターの需要がある分野は少ないですが、「ソーシャルメディア」というトピックに関してはかなりの需要があると感じています。それに関連してNPO、社会企業家、音楽、ガジェットなんて分野も熱い気がします。


くすぶっているあなた。特に、立場にとらわれない、自由な時間の多い若者です。ソーシャルメディアの力をテコに、あなたの可能性は飛躍するかもしれません。

(なんか勝間さんみたいになってしまった…。くり返しですが、これは使用法の示唆に過ぎません。現段階で誰もがそんなことできたら、それはそれでおかしい社会だと思いますし、それはそれで不健全です。ただ、能力のある若い人たちに「情報発信力」の大切さに気付いて欲しいのです。)

3 Responses

  1. いつもブログとTwitterでフォローしてます。

    僕も社内でSMMの正しい理解と普及を説きまわっているのですが、日本企業でSMMが浸透しない理由は、圧倒的に知識不足と経験不足だと思ってます。(あと、特に年長者のネットへの偏見)

    特に経験に関してはかなり致命的だと思っていまして、文中にある「mashableのような~」というお声がけをされて何々するという極めてインターネット的な経験が欠如しているため可能性に気づけないのだと思います。

    インターネットを介して人の輪が広がって、具体的な活動になっていく

    こういう経験をしないとどれだけ説明に時間を費やして知識を増やしてもイメージが湧かないと思うので、なかなか苦労しています。こればっかりは粘り強く説明するか、外圧を持って使わざるを得ないような環境にするぐらいしか手はないですね。苦笑

  2. > 社内全体のリテラシーが上がらないことには

    リテラシーがないと説得も難しいですしね。

    ・ITリテラシー
    ・ネット・リテラシー
    ・メディア・リテラシー
    ・情報リテラシー

    リテラシーにも色々ありますからw

  3. hayato says:

    >kissamountnortさん
    すみません、お返事が大分遅れてしまいました…。

    同じ立場なんですね!書き込んで頂き嬉しく思います。
    まさに仰るとおりで、経験の部分は絶望的です。直接使って貰わないと理解できない世界なんですが、そのハードルは高い。上司をFacebookに誘ったりもしましたが、うまく使ってくれてるのは一部です。
    やはり重要なのは地道な説得だと思います。これだけ効果があって具体的にこう使えて、競合はこんな風に使ってる、予算はこうで…みたいな話を粘り強くやらなくてはいけません。「試験利用」という形で実績を作っていくのもありでしょう。
    そして最終的には組織の改編までこぎ着ければ良いのですが、遠い目標ですよね…。お互い頑張りましょう

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