まだまだ浅いですが、ほんの少しだけ企業・個人のソーシャルメディア利用についての考えが深まりました。
「ソーシャルメディア」と言うと何だかよく分からないですが、ソーシャルメディアは新しい「接点」だ、と考えると理解しやすいのではないでしょうか。漠然とした表現ですが、職場で投げかけられた「ソーシャルメディアって結局何なの?」という問いに対して、ふと「新しく生まれた接点だと思います」と答えた経験から語っています。
この考えに至るまで(大した考えではないですが)に、様々な方の言葉の影響を受けています。
まず刺激を頂いたのはsmashmediaの河野さんの、当ブログへのコメント。ソーシャルメディア施策のKPIについて考えていた際の記事でした。
そもそもお客さまに「ありがとうございました」とお礼を伝えることに
KPIなんてのはないはずで、むしろ“やらなきゃいけないこと”だと思ってます。
少なくともブックオフオンラインはECなので、店舗のように直接お礼を伝えることが
できるようになったことに感謝しているし、それを積極的に活用しようとしています。
特に、直接お礼が「できるようになった」という視点は、僕のような経験の浅い人間には刺激的でした。「やりたかったけど、できなかったこと」が、ソーシャルメディアの登場でできるようになった。ツイッターで能動的にクレームを吸い上げるなんて手法も、「できるようになった」類のものですよね。「WEBサイト使いにくい」「マニュアル分かりにくい」など、今までではカスタマーサポートまで上がってこなかったような顧客の不満が、ツイッター上には数多く見られます(一方で、今まで聞けなかったポジティブな言葉もたくさん聞くことができるようになっています)。
そして、同じく河野さんが書かれたブログ記事。
普通にレジで、あるいは帰る際に「ありがとうございました」とお礼を述べることにKPIを定める企業がいないように、ソーシャルメディアであっても、その目的が本当の意味での「コミュニケーション」であり「カンバセーション」であるならば、KPIなんてのは定めようがない。
本当にごもっとも、組織の中で「ソーシャルメディア?それ、どうやって金銭換算できるの?」と問われ、自問自答してきた身としては、この言葉に視界がぱっと開けた感覚すら覚えました。もちろん効果測定から逃げるわけではありませんが、喫煙室のコミュニケ―ションや忘年会が金銭に換算できないように、WEBだから、ソーシャルメディアだからといって全てについてKPIを考えようとすることは、そもそも不可能ですし、ズレているアプローチなのでしょう(精神的にもどんづまりに陥ってしまいます)。
また、@andvertさんの記事も非常に示唆に富みます。
企業の「人間性」という観点から、ソーシャルメディアマーケティングを解釈してみる確かに現段階では、大企業の中でソーシャルメディアを使っていくためには、これまで示したような「人間性」などという曖昧な理由では難しいかもしれません。
売上目標などの明確な理由が無ければ、会社としての許可が下しにくいという意見もあるでしょう。
また「ソーシャルメディア」という定義もまだ人によって違ったり、使うサービスによっても戦略が全く変わるなど、理解しにくい側面があることも否めません。
しかしそれでも、ソーシャルメディアの利用を検討する最には、そんな企業の人間性の部分を考えてみてもいいんじゃないかと思うのです。
「人間性」を考慮するとなると、やはり短期的なKPIの追求は難しいですし、相応しくなさそうです。とはいえ、本文中にも「会社が許可しにくい」という言葉もありますが、稟議を通す上でどこかで効果測定が問題になるから難しいのですが…(上層部の理解が必要なのでしょう)。
ソーシャルメディアだツイッターだ、というと何だか全く新しい、ゼロから始めるもののような感じを抱いてしまいますが、ただ新しい「接点」が生まれただけであって、その接点で一体何を提供するか、という話なんだと思います。
そしてその接点で提供できるものは、ツイッター限定タイムセールといった目新しいものに限らず、河野さん、andvertさんが仰っているような「お礼」や「人間性」と言った、ごく基本的なものも含まれるのでしょう。「効果は測れないけど重要なこと」はソーシャルメディア登場以前にも、当然、数多く取組んできているはずです(企業の広報活動なんて概ねそうだと思います)。
ソーシャルメディアという新たに生まれた「接点」で、企業や個人は、フォロワーや社会に何を提供できるのか、改めて考えたいと思いました。
さて、何ができるかと考えていくと、ツイッターのツールとしての可能性の高さに、こちらも改めて気付きます。この点は昨晩@noritakahiroさん、@kiyomimiさんからもご指摘を頂きました。
賛成。定義したいのはその定義でビジネスしたい人たちじゃない?って思う。役割定義するとツールの可能性を削ぐ。RT @kiyomimi: twitterはおそろしくシンプルなツールだから、用途を定義しすぎずに柔軟に使えた人の勝ちだ @IHayato: @umetaku1
http://twitter.com/noritakahiro/statuses/9620553679
ツイッターを始めとするソーシャルメディアは、新たな「接点」を生みました。その新たな「接点」で、各企業、各個人は何を提供できるのか。人間性か、タイムセールか、価値あるコンテンツか、社会貢献か…選択肢は本当に広いです。思考が制約されぬよう、様々な可能性を追求して行きたいです。
と、まぁ何だか漠然としたポストで、まだまだ考えなくてはならないことだらけなのですが、walk the walkの精神で3月からも頑張りたいと思います。僕が発信する情報の価値と明確に関わってくるので、これは後日しっかりと書きますが、3月からは新しい職場で働くことになっています。引き続きよろしくお願いいたします。
<追記>英文ですが、この記事もKPIについて考える上で参考になりそうです。
Relief from your Social Media ROI Angst