ソーシャルメディアを活用した「セブンプレミアム」の商品開発~第一弾「ひとくちポテトコロッケ」を発売
Facebookに独自フレーバーのVitaminWater:「Connect」。本当の話。
マウンテンデュー(ペプシ)がソーシャルメディアを使って新商品を開発(英語記事)。
ソーシャルメディアで消費者の知恵を集め、新製品の開発に役立てる。そんな事例が最近増えてきていますね。特にペプシ(マウンテンデュー)とコカコーラ(Vitaminwaterはコカコーラの子会社、グラソーの製品)が競うようにしてソーシャルメディアを使ったキャンペーンを行っているのは興味深いです(ここら辺はいずれ別の記事でご紹介しようと思います)。
「ソーシャルメディアを使った商品開発」、色々難しいところがありそうですが、基本的には面白いと思います。消費者がせっかく選んだ物が企業の都合で「やっぱりこれは無理です」なんてことにならないよう、良くキャンペーンを練る必要があるでしょうね。
これって「消費者が全部考えてくれるんだ!らくちん!」なんて風に一見思えますが、多分事態は逆で、社内で商品開発する方が楽だと思います。企画者・担当者は消費者との対話に付きっきりにならなくてはなりませんし、生まれてくるものが果たして本当に企業にとって良いものかどうかも分かりません(その点、Vitaminwaterはかなり慎重にキャンペーンを設計しています)。盛り上がっている最中に、下手に企業側が水を差すようなことをすれば、即炎上ということも考えられます。透明性を確保し、常に対話の窓口をオープンに維持することが大切なのでしょう。となると企業文化に関わる話になってくると思うので、そう簡単には真似できそうにありません。
消費者が商品開発に参加するというのは、個人レベルで考えてもなかなか面白いと思います。僕自身、例えば打楽器が大好きなので、例えばヤマハさんなんかには「こんなもの作ってよ!」といくらでも言えてしまいますし、もしそんな窓口をオープンにしてくれれば、かなり楽しめそうです。誰しもそんな商品やブランドを持っているのではないでしょうか。「消費者は愛着のあるブランドに対しては、一言物申したい」と言っても良さそうです。
ですが、やっぱりこれもケースバイケースで、例えばブランド力が無い企業・製品については、消費者の自発性を期待することはは難しいでしょう。そういったケースでは、消費者の自発的な参加というよりは、企業主導の「聞き込み調査」という側面が強くなりそうです。必要に応じてインセンティブも与えられるかもしれません(もちろんインセンティブを与える際は、「やらせ」にならないよう、インセンティブを与えていることを明示する必要があるでしょう)。
批判するつもりは毛頭ありませんが、セブンプレミアムさんの例はペプシやVitaminwaterのそれに比べれば、消費者の自発性は低いように感じます。やはりポテトコロッケに自発的にアイデアを出してくれる消費者はそこまで多くはないでしょう。セブンプレミアムさんは成功していますが、製品やブランドによっては「当初思ったほど意見が集まらなかった」なんて場合もありそうです。
ソーシャルメディアを使った商品開発、これから多くの事例が出てきそうな手法です。一見素晴らしく“楽な”手法に見えますが、恐らくそんなことはありません。偉そうですが、例によって安易な真似はオススメできません。綿密なキャンペーン構築に加えて、消費者の自発性を期待できるだけのブランド力と、その膨大な声を聞くための人的リソース・組織体制があるかどうかは、施策において重要なのではないでしょうか。