Archive for January, 2010

ソーシャルメディアでらくらく商品開発?

ソーシャルメディアマーケティング | Posted by IHayato
Jan 30 2010

ソーシャルメディアを活用した「セブンプレミアム」の商品開発~第一弾「ひとくちポテトコロッケ」を発売

Facebookに独自フレーバーのVitaminWater:「Connect」。本当の話。

マウンテンデュー(ペプシ)がソーシャルメディアを使って新商品を開発(英語記事)。



ソーシャルメディアで消費者の知恵を集め、新製品の開発に役立てる。そんな事例が最近増えてきていますね。特にペプシ(マウンテンデュー)とコカコーラ(Vitaminwaterはコカコーラの子会社、グラソーの製品)が競うようにしてソーシャルメディアを使ったキャンペーンを行っているのは興味深いです(ここら辺はいずれ別の記事でご紹介しようと思います)。

「ソーシャルメディアを使った商品開発」、色々難しいところがありそうですが、基本的には面白いと思います。消費者がせっかく選んだ物が企業の都合で「やっぱりこれは無理です」なんてことにならないよう、良くキャンペーンを練る必要があるでしょうね。

これって「消費者が全部考えてくれるんだ!らくちん!」なんて風に一見思えますが、多分事態は逆で、社内で商品開発する方が楽だと思います。企画者・担当者は消費者との対話に付きっきりにならなくてはなりませんし、生まれてくるものが果たして本当に企業にとって良いものかどうかも分かりません(その点、Vitaminwaterはかなり慎重にキャンペーンを設計しています)。盛り上がっている最中に、下手に企業側が水を差すようなことをすれば、即炎上ということも考えられます。透明性を確保し、常に対話の窓口をオープンに維持することが大切なのでしょう。となると企業文化に関わる話になってくると思うので、そう簡単には真似できそうにありません。

消費者が商品開発に参加するというのは、個人レベルで考えてもなかなか面白いと思います。僕自身、例えば打楽器が大好きなので、例えばヤマハさんなんかには「こんなもの作ってよ!」といくらでも言えてしまいますし、もしそんな窓口をオープンにしてくれれば、かなり楽しめそうです。誰しもそんな商品やブランドを持っているのではないでしょうか。「消費者は愛着のあるブランドに対しては、一言物申したい」と言っても良さそうです。

ですが、やっぱりこれもケースバイケースで、例えばブランド力が無い企業・製品については、消費者の自発性を期待することはは難しいでしょう。そういったケースでは、消費者の自発的な参加というよりは、企業主導の「聞き込み調査」という側面が強くなりそうです。必要に応じてインセンティブも与えられるかもしれません(もちろんインセンティブを与える際は、「やらせ」にならないよう、インセンティブを与えていることを明示する必要があるでしょう)。

批判するつもりは毛頭ありませんが、セブンプレミアムさんの例はペプシやVitaminwaterのそれに比べれば、消費者の自発性は低いように感じます。やはりポテトコロッケに自発的にアイデアを出してくれる消費者はそこまで多くはないでしょう。セブンプレミアムさんは成功していますが、製品やブランドによっては「当初思ったほど意見が集まらなかった」なんて場合もありそうです。

ソーシャルメディアを使った商品開発、これから多くの事例が出てきそうな手法です。一見素晴らしく“楽な”手法に見えますが、恐らくそんなことはありません。偉そうですが、例によって安易な真似はオススメできません。綿密なキャンペーン構築に加えて、消費者の自発性を期待できるだけのブランド力と、その膨大な声を聞くための人的リソース・組織体制があるかどうかは、施策において重要なのではないでしょうか。

勉強会ブームの次は「”プロボノ”ブーム」?

雑記 | Posted by IHayato
Jan 29 2010

「プロボノ」という言葉、ご存じでしょうか?何かボノボ的な霊長類みたいですが、違います。

専門性のあるビジネスパーソンが、NPO/NGOなどのために無償で知識を提供していくことを指します。例えば僕なら、ソーシャルメディアについてのお話を無償でさせて頂いています。会計士なら経理を支援しても良いでしょう。(wikipedia日経ビジネスの記事などが参考になります)

昨日エイズ孤児支援NGO「PLAS」に、プロボノとしてソーシャルメディアについての簡単なプレゼンをさせて頂いたのですが、大変素晴らしい機会となりました。

ミーティングの帰り、ともにプロボノでPLASに関与している渡辺さん(@fwatanabe)から、良い刺激をたくさん頂けました。今回の記事を書くに至ったのは、その会話があったからです。(渡辺さん、色々と有り難うございました。)


さて本題です。昨今、勉強会がブームですが、次はプロボノがブームになる気がします。なぜならば…ということで以下メリットを羅列。


<個人のキャリアとして>

1.予行演習になる
プロボノとして社会貢献団体に関与することで、将来のビジネスの予行演習ができます。例えばWEBサイト制作にプロボノで関与するならば、新卒1年目であっても、プロジェクトマネージャーになることができます。無論これはキャリアに取って良い影響があるでしょう。

2.擬似的な転職ができる(独立の予行演習)
1と似ていますが、例えば普段はクライアントの立場にある人でも、プロボノで関わる際はエージェンシーの立場で問題に取り組むことができます。また、独立をしたいと考えている人には、プロボノは良い練習・市場調査になるでしょう。自分が会社の外でもやっていける人間かどうかを、ある程度見極めることができます。

3.人脈形成
プロボノで活動されている方は、意識の高い専門的な知識を持つ方が多いようです。そうしたプロたちと「一緒に仕事をする」ことで、ただの名刺交換よりも深い関係が構築できます。僕自身、今回の関与で渡辺さんという尊敬すべき方と知り合えたわけで…特に若い人にとっては、人脈や知識を得る本当に良い機会となると思います。



<社会への影響として>

1.社会を変える鍵
大仰な言葉ですが、プロボノは社会を変える鍵になり得ます。
NPOはNon Profitの名の通り、金銭的な利益を追求するわけではありません。しかしながら、多くの場合Non Profitであることは「慢性的な資金不足」の要因となっています。せっかく社会に良いことをしているのに「資金がないから人を雇えない、人を雇えないから資金が得られない」という悪循環に陥ってしまいます。そこでプロボノが無償で人的リソースを提供することで、そうした悪循環を断ち切るきっかけを与えることができます。

2.知識を広めることができる
プロボノ活動は言い換えれば、プロの知識を社会に広めることでもあります。僕はPLASという場でソーシャルメディアについて語り、僕がこれまで得た知識を広めています。多くの人たちがプロボノとして団体に専門知識を提供すれば、これまたきっと社会はよくなるでしょう。



一方でデメリットというか、問題もあるようです。

1.団体側がプロボノに関与を求めすぎてしまう
まだまだプロボノという概念は浸透していないため、団体側も「使えるものは使え」的に、つい求めすぎてしまうこともあるようです。あらかじめ、月にどのくらい時間を提供することができるか、関与する期間はどのくらいなのか、事前にある程度の合意を得ることが大切でしょう。

2.プロボノ側のモチベーションの維持
やはり無償でやっていますから「これ同じことを普段はお金取ってやってるのにな…」というケースも出てくるかと思います。ここら辺は本当に難しいですが、プロボノ側がメリットを感じられるように関与していける状況を、プロボノ・団体の双方が努力をして作り上げる必要があるのかもしれません。要研究です。



やってみて分かったのですが、プロボノは本当に良いです。一方で、色々と問題もあるので、プロボノで活動する際はそれなりに慎重になった方が良いとも思います。どこの団体でも良いわけではなく、無償でやっていくのですから「理念に共感できるか」「どういった人たちがいるのか」「提供する時間についての合意は形成できるか」といった点などは、しっかりとプロボノ側が精査した方が良いでしょう。後でこじれるのは良くないですから。

いずれにせよ、やってみた感じ、これはなかなかオススメです。特に経験を積みたい若いビジネスパーソンは是非考慮してみて欲しいです。この記事がプロボノ活動へのきっかけとなれば幸いです。ソーシャルメディアとの絡みはまだいずれ。プロボノ活動とソーシャルメディアは、繋がってくる話です。

「ブランド・ジャーナリズム」という言葉

ソーシャルメディアマーケティング | Posted by IHayato
Jan 28 2010

先日の日経ネットマーケ懇親会、デビッド・マーマン・スコット氏がいらっしゃっていました。ざっくばらんな会話の中で、スコット氏が「Brand Journalism」という言葉を仰っていました(又聞きですが)。

その場では「ブランド・ジャーナリズム」の意味するところが良く分からなかったのですが、ちょとだけ掴めてきたのでアウトプットします。昨今の変化を理解する良い助けとなりそうな言葉です。

(言葉自体は2004年が初出で、マクドナルドのLarry Light氏が提唱した概念のようです。こちらを参考に。)


ソーシャルメディア時代のマーケティングとPRのルールとは

(略)
 続いて神原氏は、米国企業では優れたコンテンツを作る上でどういった体制をとっているのかという質問をスコット氏に投げかけた。スコット氏は、「企業内に編集部を作ることを推奨している」と返答。「マーケティング畑の人は、製品を売ることに必死になってしまう。興味深いコンテンツを作るにはそういった考えを排除してコンテンツ制作に取り組める人材、例えばテレビ、新聞、雑誌などに勤めてきたジャーナリストを雇うべきだ」と持論を述べた。



スコット氏の講演のまとめより。ここに集約されている気がします。

ちょっと乱暴な箇所もありますが、こんな感じでしょうか。



①膨大な量の情報が市場に溢れかえるようになり、価値の低い情報に対して、消費者は目を向けなくなってきた。
②企業が発信する情報も、消費者の目の変化からは逃れられない。消費者にとって価値のないリリース文やブランド広告は無視されてしまう。
③価値の高いコンテンツを発信する必要がある。
④しかし、多くの場合企業内には「価値の高いコンテンツ」の制作に取り組める部署や人材はいない。ゆえに、編集部を作った方が良い。そして彼らがブランド・ジャーナリズムを実践する。

得心の行く話です。
…が、人材もすぐに手に入るわけではありませんし、すぐにチームを組めるわけでもありません。短期的には担当者が「価値あるコンテンツ作り」をやらなければならないケースがほとんどでしょう。僕の所属する企業でも、どう考えても「ブランド・ジャーナリズム」を実行するのは僕の仕事になってしまいそうです。
となると“具体的にどんなコンテンツが「価値が高い」のか”という話になるのですが…これはちょっと荷が重いテーマです。しかしながら、一消費者としてどんなコンテンツに価値を置くか、という意味では:



①物語性がある(単一のメッセージで終わらない)
②個人性がある(担当者、企業の顔が見える)
③信頼の置ける人間のフィルターを通っている



なんて言葉で少しは捉えられるのではないか、と今は考えています。

具体的には、①の「物語性」については例えばドミノピザの「The Pizza Turnaround」キャンペーンには見習う点があると感じます。「皆さまの厳しいご意見に対して、チームを組んで、改善に取組みました(動画付き)。私たちの新製品を是非試してみてください!」…というメッセージを持つこのキャンペーンは、単純に「新製品を割引します!どうぞ!」と言われるよりは、注意を引き付けられます。

②の「個人性」については、例えばザッポスCEOのツイッターアカウントなんてどうでしょうか。DELLなどと違い、割引情報を流すことはなく、彼のツイートはパーソナルなものにほぼ限られています。にも関わらず、彼のアカウントは170万人弱のフォロワーを抱えており、十分に「人気のあるコンテンツ」と言うことができそうです。



③のフィルタリングについては、「コンテンツ・キュレーター(ゼロからコンテンツを作るのではなく、膨大に存在するコンテンツを編集し、価値を付与して提供していく役割)」についての記事にも書かせていただきました。①、②とはちょっと違う視点ですが、一消費者として、やはり信頼の置ける第三者が情報を「編集」して伝えてくれるのはとても価値があると感じています。


うーん、ちょっと話が混乱してきそうなので、この辺で止めておきます(中途半端で申し訳ないです)。ブランド・ジャーナリズムという観点、情報氾濫時代の価値あるコンテンツとは何か、もう少し研究してみたいと思います。


追記:
デビッド・マーマン・スコット氏が書いた記事にもう少し分かりやすい情報がありました。英文ですがご参考までに。

An open letter to journalists: You have an amazing career opportunity on the Dark Side

“Many organizations — corporations, nonprofits, government agencies, and educational institutions — finally understand the value of what I call “brand journalism,” creating interesting information online that serves to educate and inform consumers. People in companies now realize web marketing success comes from creating content-rich web sites, videos, podcasts, photos, charts, ebooks, white papers and other valuable content.”

(個人的メモ)体験と経験の違い

雑記 | Posted by IHayato
Jan 27 2010

昨日、ツイッターにて@noritakahiroさんと光栄な問答をさせていただきました。その中で、「体験」と「経験」の違いについてご教授いただいたので、忘れないようにメモしておきます。

哲学的には、Erlebnis体験=個々人のうちで直接に感得される経験。知性的な一般化を経ていない点で経験よりも人格的・個性的な意味をもつ。とあります。ちなみに経験=理念・思考や想像・記憶によってではなく、感覚や知覚によって直接に与えられ体験されるものごと。
http://twitter.com/noritakahiro/statuses/8215508265

自分は経験不足だ!と思っていたのですが、僕はその意味では経験不足というよりは体験不足、と言ったほうが良さそうです。「知性的な一般化を経ていない」「人格的・個性的な意味を持つ」というのは、漠然とですがすごく大切な気がします。

現在読んでいる「海馬 脳は疲れない」にも、体験の大切さが説かれていました。いわく、体験すればするほど「現在の問題」と「以前体験したこと」との関連性を見つけることができ、現在の問題に対して多くの解をひらめくことができる、といったような内容です。確かに得心の行く話です。「あー、これってアレと同じ話じゃないか。じゃあこれが解になるかな」ということは、僕風情でもしばしばあります。「体験」を重ねることで、さらにその幅が広がるのでしょう。

幸いにして、面白い「体験」を与えてもらえる・手に入れることができる環境に、今はあります。今ある楽しげな選択肢の全部を「体験」することは、時間的にはともかく、精神的にできそうにないくらいです。あとは自分の裁量次第というわけなので、できる範囲で色々と手を出してみようと思います。エイズ孤児支援NGOのPLASさんへのご支援は、特に頑張りたいと思います。なんとか良い事例を作りたいと思います。

批判に感謝する、という精神

ソーシャルメディアマーケティング | Posted by IHayato
Jan 27 2010

@Capoteさんが大変良い記事を翻訳・紹介してくださいました。ブログやツイッターを積極的に使われている方なら、是非ご覧になってほしい内容です。


ソーシャルメディアでのネガティブコメントが有益な7つの理由

僕自身、小心な方なので批判・批評にびくびくしながら生きてたりします。もちろん厳しい意見が有益なことは分かってはいるつもりなのですが、そこはどうにも、まだまだ修行が足りないようです。

「人が最も判断力を失う時は、批判された瞬間である」といったような言説をどこかで聞いたことがあります。これは本当に仰るとおりで、分かっていてもやっぱり混乱してしまいますし、間違った対応をしてしまう、と言ったこともあるでしょう(焦ってコメント欄閉鎖、とか)。



厳しいご意見を頂いた場合の個人的な対処法としては、一まず「置いておくこと」です。多くの場合、1日置いておけば大分冷静な目で見ることができ、批判に対して感謝すら抱くことが、ごく自然にできるようになります。

僕がもし企業向けのガイドラインを作るとしたら、ここはアドバイスとして書いておきたいと考えています。相談係を設置することも良いでしょうね。「炎上」と呼ばれるような事態は、概ね批判に対する判断力の欠如から生まれるような気がします

情報発信と対話が活発化すれば、当然批判もされる機会は増えてきます。いかに寛容さを発揮し、批判に感謝することができるか、ということはソーシャルメディアのコミュニケーションではかなり重要だと思います。個人的にも、もっと人間的な修行を積まねばなりません。

「ツイッターではいつもお世話になっています」

ソーシャルメディアとキャリア | Posted by IHayato
Jan 26 2010

昨日、日経ネットマーケティングの懇親会に参加してきました。ああいった機会は初めてで不案内だったのですが、頼れる先輩方のフォローもあり、大変貴重な時間を過ごすことができました(@noritakahiroさん、@gotaさん、@can_aeさん有難うございました)。

懇親会の場で改めて気付かされるのは、ツイッターのオフラインでの威力です。初対面なのに初めて会った気がしません。ツイッターには、人の縁を維持・強化する相当な力があるようです。実際、懇親会へのお誘いもツイッター経由で頂いたのであって…本当に素晴らしい道具となり得ます。

特別な話ではないようで、ビーコミの社長さんのブログにも、そんな主旨のポストがありました。

Twitterで新たな人のつながりが拡大中!

結局自分がフォローしている人は「知り合いの知り合い」が多いせいなのか、それとも興味の方向性が近いのか、今までは人から紹介されたり、仕事で関わったりしなければ双方向の関わりを持つことができなかったであろう、同じ業界、もしくは隣接した業界の方にお会いできる確率が高まっている印象です。

もしこれらの人に、ブログを介したり、いきなりメールで連絡をしてお会いしようとしたら、それはそれで難しいかと思います。Twitterだからこそ、気楽に会えたということがあるのではないかと思います。

あんまり人にツイッターは勧めてこなかったのですが、何だか考え方が変わってしまいそうです。とは言え、道具の使い方の問題ですから、人によって向き不向きはあるとは思います。しかし、全ての道具と同様に、使い方次第では素晴らしいリターンを得ることができます。少なくとも、ブログを書かれている方だったら、やっぱりツイッターはやった方が良いと思います(フィード流すだけでも良いので)。

ビジネスでの取引を例に考えると、ツイッターはゴルフや飲み会のような効果を持つのかもしれません。ツイッターで仲良くなっておけば、色々とコトがスムーズに進みそうです(実際に体験レベルでも、その効果は感じています)。将来的には、営業マンにはソーシャルメディア上でも、顧客との関係構築が求められていくのかも知れません。嫌な時代ですねぇ。

大変刺激的な懇親会でした、主催していただいた日経ネットマーケティングに感謝です。

「ソーシャルメディア」の自分なりの定義

ソーシャルメディアマーケティング | Posted by IHayato
Jan 25 2010

「ソーシャルメディアの定義は?」という議論を今年に入ってから5回ほどしています。皆さん定義に困っているのかも知れません。

宣伝会議の特集でも同様のテーマを扱っており、人それぞれの見解が示されていましたね。ここら辺はsmashmediaさんの記事をどうぞ…。


ソーシャルメディアを語ることは、まるで「群盲、象をなでる」かのよう



これって“「芸術」の定義は何か”、とか“「芸術音楽」と「大衆音楽」の違いは何か”に似た議論で、究極的には「人それぞれ」だと思いますソーシャルメディアと言っても、人によって使い方が違うわけで、例えばRSSリーダーは一般的にはソーシャルメディアと言われませんが、それを公開・共有すればソーシャルメディアと言うことだってできるわけです。同様に、ツイッターを非公開設定のメモとして使っている人にとっては、ツイッターはソーシャルメディアとは言えないでしょう。

なので、僕個人的には、各々が自らの定義を持ち、新しい情報・状況に合わせて調整しながら「ソーシャルメディアの本質とは何か」を追求していくのが良いと考えています。明確な答えがないこと、人によって違うことは凄く面白いです。「群盲、象をなでる」からこそ面白いし、議論に広がりが出ます。まさに「芸術音楽」とは何か、という議論に通じるものがあります(学生時代、僕が大好きだったテーマです。気焔を吐いて何度友人に迷惑をかけたことか)。

なので僕の現段階の見解をまとめたいと思います。



ソーシャルテクノロジーとは、人と人/人とデータ/データとデータをつなげる技術。つなげる、という表現がが抽象的なら「マッチングさせる」技術と言っても良いかも(ちょっと言いすぎですが)。
*1/26追記:オープン化されたAPIによるシステムレベルの共有体制も、ソーシャルテクノロジーの重要な要素です。

ソーシャルメディアとは、ソーシャルテクノロジーの性格を持つ、バーチャルな媒体。

・いずれはソーシャルメディアで行われているような「つながり(マッチング)」が、バーチャルの壁を超えて現実世界に降りてくる。例えば冷蔵庫の中身に応じてクックパッドのレシピを自動でダウンロードし、調理してくれるオーブンレンジ、ツイートや天気データを自動解析して、気分に応じた音楽を勝手に掛けてくれるオーディオ、などなど。

・さらに言うと、日本はそうしたソーシャルテクノロジー時代のものづくりに、対応できない懸念がある。ソーシャルなデバイスであるiPhoneが何故日本から生まれなかったか。製品開発レベルでソーシャルテクノロジーに対する理解、リーダーシップが必要とされる。スペック重視のものづくりは終えるべき。



何だか定義を超えて書いてしまいましたが、こんな感じの想いを抱いています。

皆さんなりの定義を聞きたいです。ソーシャルメディアが社会にどんな変化を起こすのか、皆さんの知見を頂きたいです。もし宜しければ、コメント欄にお願いいたします。

イケダハヤトのソーシャルウェブポリシー

雑記 | Posted by IHayato
Jan 25 2010

ご覧いただき有難うございます。

皆さまに僕がどういう目的や意図をもってソーシャルウェブを活用しているか、お伝えしたいと思います。

根底にあるのは感謝の気持ちであることを、先にお伝えさせて頂きます。

孤軍奮闘では得られないものが、たくさん手に入ってしまいます。特に僕のような経験のない人間(1986年生まれです)にはとても有用であり、本当に感謝しています。人生をショートカットしている気分にすらなります。



【ソーシャルウェブ活用についてのマニフェスト】

・全ての人と組織にソーシャルウェブの力を!というテーマで活動していきます。

・日々の研究の結果生まれたものは、時間の許す限りオープンにしていきます。

・コラボレーションを歓迎します。「ゆる~く協働」を提唱しています。

・批判を歓迎します。

・理由のない批判はしません。

・発言と行動の矛盾はあるかも知れませんが、嘘は付かないようにしています。特に、移り気な方なので数ヶ月前と言っていることが変わることは頻繁です。

・自分の利益が、社会の利益にもなるように活動していきます。



【所属する企業との関係について】

企業のソーシャルウェブ活用を支援している、トライバルメディアハウスという企業に属しています。
基本的にブログ・ツイッターは僕個人としての考えを述べているもので、トライバルメディアハウスの経営やプロジェクトに直接関連するものではありません。

【ツイッターポリシー】

<タイムラインにいる時間について>
・基本的に土日祝日はいません。会社にいる時間に使っているため、仕事が終わった後も基本的にいません。そうした時間帯には、せっかくのメッセージを頂いても、すぐにご返信できないことがあります。ご了承ください。

<リプライについて>
・@付きのメッセージには、とても感謝しています。基本的には全て返すつもりで取り組んでいます。お手数ですがDM、メールを頂ければより確実に返答できるかと思います。

<フォロー返し、フォロー対象について>
・フォロー返しは可能な限りしていますが、捌ききれないことが多いのであまり期待はしないでください…(申し訳ないです)。

<DMで頂くアポについて>
・お会いしませんか?というDMも嬉しいことにしばしば頂きます。時間の許す限り、お会いしたいと思います。DMのみならず、メールも歓迎です(nubonbaアット gmail.com)。

<RT依頼について>
社会的な意義のあるツイートのRT依頼には、基本的にはお答えしています(もちろん無料で!)。あまり大した力ではありませんが、少しくらいは媒体力があるので、お力になれれば嬉しいです。ご依頼は@付きリプライ、DM、nubonbaアットgmail.comまでお願いいたします。


【ブログパートナーについて】
・RT依頼と関連しますが、「ブログパートナー」という形で、社会貢献団体の情報発信を支援したいと思います。こちらはどんな団体もOK、というわけではないですが、実際にお会いして、良い刺激を頂けましたらブログにて紹介させていただきます。単純なキャンペーンの告知ではなく、刺激を頂き次第、書かせていただきます。ご興味がありましたらご相談ください。


ソーシャルウェブを通して、様々なものを得ることができています。本当に感謝しています。今後ともよろしくお願いいたします。



更新履歴
2010/01/25 ツイッターポリシーを作成
2010/02/03  ツイッターポリシーに加えて、ソーシャルメディアポリシーを追加。文章表現の調整。
2010/03/02 トライバルメディアハウス転職に合わせて、企業との関係についての文章を追加。
2010/04/19 文章表現を調整。
2010/05/20 文章表現を調整。ソーシャルメディア→ソーシャルウェブに変更。

個人メディアと社会的責任

NPOのソーシャルメディア活用 | Posted by IHayato
Jan 22 2010

思うこと。

「個」がこんなにも媒体力を持った時代は、歴史上初めてといって良いのではないでしょうか。実際に、僕のような新卒ペーペーであろうが、いっぱしの声を持つことが出来てしまってるんですから。


で、そんな時代、ある程度の力を持った個人にも、それ相応の社会的責任が生じてくるんじゃないか、と思うんです。

大いに偏った議論であることは承知なんですが、せっかく力を持っているんだから、それを社会のために善い方向に使うべきだと思うんですよね。

例えば僕はこのようなブログを持ち、ツイッターでも活動しているわけです。ある程度の声を持っているんだから、それを社会のために使うことだって、全然悪い選択肢ではないわけです。実際にツイッター、ブログでハイチ地震の寄付について何度かアナウンスさせて頂きましたが、何名かは僕経由の情報で寄付を行ってくれたようです。僕風情でこれですから、何万人ものフォロワーを抱える方なら、もっともっと効果があるでしょう。

無論、望ましくない寄付(詐欺とか)を呼びかけてしまう危険もあるので、それは発信者・受信者ともに慎重になるべきでしょう。ここら辺は難しいですが、それを恐れてハイチ地震の義援金のURLを広めない、というのもなんだか変な話です。

様々なステークホルダーを抱える企業の社会的責任と、ステークホルダーの少ない個人の社会的責任は、同列に論じられるべきではないことは認識しています。

まぁ何かと言えば「せっかく力を持ってるんだから善い方向に使いましょうよ!」という単純な話です。今回の例で言えば、わずかなポイントだって、ハイチの復興に役立てられて、大局的ににれば経済の発展につながるんですから。募金なんて、やりたい人がやれば良いんです。もしあなたがやりたくないなら全然それで構わないんです。が、あなたが情報を広げれば、あなた経由で募金したい人に伝播する可能性があるんです。


日本に寄付文化が根付いていない、それに伴いNPOや社会起業家が食って行けないままでは、今後訪れる悲観的な未来はさらに悲劇的なものになる気がしてなりません。ソーシャルメディアを利用して、個人個人がほんの少しでも社会の改善に貢献できれば、素晴らしい結果につながると思います。綺麗ごとに聞こえますが、なんせこの時代、その「綺麗ごと」が実現できてしまうんですから…。


というわけでついでに。
Yahoo!ポイントやはてなポイントを、ハイチへの義援金にできる

(就活)ソーシャルメディアで「嘘の付き合い」は終わる?

ソーシャルメディアとキャリア | Posted by IHayato
Jan 22 2010

面接で、人間性を見たいからツイッターアカウントを見せてくれ、と言われた」という旨のつぶやきを発見。

ツイッターで人間性が見れるのかどうかはともかくとして、ソーシャルメディアでの活動を見られることで、学生はある程度嘘を付けなくなりそう。少なくとも「半年間アフリカで難民支援してました」なんてことは、仮にその期間ブログをやっていて、かつ難民支援についての言及が無かったとしたら明らかに怪しいわけです。ひょっとしたら就活用ツイッター、就活用ブログなんてものを作る学生すら出てくるかもしれません。

僕自身もそうでしたが、正直なところ、多くの学生は就活で大なり小なりの嘘を付いているのではないでしょうか。「嘘」と言わずとも「プロジェクトのメンバーとして協力しました」を「プロジェクトをサブリーダーとして引っ張りました」と言い換える程度なら日常茶飯事でしょう(体感としてですが)。

学生たちはやりづらくなるでしょうね。嘘は付いていなくとも、誰しも見られたくないものはあるはずですし。一方で、見られることはアピールチャンスではあるのですが、その機会を利用できる学生はわずかでしょう。また、本当に評価すべきことをしていても、ツイッターをやっていない・ブログなんて書いていない学生は山ほどいるわけですし。

学生たちは嘘が付けなくなる一方、企業側は依然として嘘を付ける環境にあることも、問題だと感じます。企業側の透明性も高めていかないとフェアではありません。

ソーシャルメディアを用いた施策となると、例えば社員にブログ執筆・ツイッター参加を推奨し、学生たちに人事フィルターを通っていない「生の声」を届けていく、現役社員と相談するための就活コミュニティを設けるなんて施策が考えられるでしょうか。もちろん透明性を高めるにはソーシャルメディア以外の手段も用いられるべきですし、むしろソーシャルメディアのみでは不十分、不完全だと思います。ソーシャルメディアを用いるとなると、それはそれで問題も出てきそうです(ギークばっかり集まるとか)。ここら辺は難しいです。


採用における企業側の透明性を高めていくことは、結局は企業に利益をもたらす、と考えます。情報が十分に利用可能であれば、学生側がしっかりと精査した上で、納得して入社試験を受けることができるのですから。今の就活は「大量に集めて、大量に落とす」という、非効率的な方法で行われてます。情報開示を進めることで志願者は減るかも知れませんが、それはやはり利益になるでしょう。騙されて入社した社員が長続きするわけはありません。また、上手く騙して会社に入った社員もやっぱり長続きしないでしょう。

ソーシャルメディアを用いれば「嘘の付き合い」「大量に集めて、大量に落とす」という就活は変えることができるかも知れません。何とか良い方向に進んで欲しいものです。

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