Archive for the ‘未来の話’ Category

(メモ)キーワードは「可視化」。 鈴木君(@Doubles9124)との対話より

未来の話 | Posted by IHayato
Aug 26 2010

サンディエゴから帰って以来、定期的にMeetupをしている@Doubles9124君。高いビジョンを持って取り組んでいる彼からは、毎度刺激をいただけます。

非常に良い対話ができたので、進行中の彼のプロジェクトに障らない範囲でメモ書きをアウトプットします。僕の考えも混じってます。

・現状のソーシャルグラフは不十分。「出会えなかった」人に出会うソーシャルグラフを。

・可視化することで認識転換が起きる。レコーディング・ダイエット然り。

・センサーによってあらゆるものがデジタル化される。

・自分のやろうとしていることはユーザーの生活を変えるか?

・Before/Afterでどう世界は変わったか?

・オフライン→オンライン→オフラインの流れを演出する仕組み。

・時間軸にそって情報を可視化することで、新たなタッチポイントが生まれる。

・「過去」を可視化するというアプローチ。

・どれが新しく、どれが古いのかがパッと見で分からないと見る気を失う。

・ARは「ソーシャル」になりにくい。

・ソーシャルグラフ上にお金が流れるようにしたい。

・エンターテイメントチェックインは面白い。

未来の話で盛り上がる1時間半、エキサイティングでした。個人的に抱えている案件についても、重要な示唆を頂けました。感謝です。



ツイッターのEvan Williamsも言っていますが、キーワードはやはり「可視化」。今後数年は「可視化」の競争になるでしょう。

僕が特に興味があるのは、ソーシャルキャピタルの可視化です。メンバーからの信頼や尊敬、コミュニティへの貢献をどう可視化し、リアルなキャピタルと連動させるか。「カルマ(善行)ポイント」の考え方は一つのヒントになるはず。


関連して、Kickstarterの日本版を切望しています。ソーシャルウェブで善意・信頼に基づくお金が集まるようになれば、世の中はもっと楽しくなりそうです。

特に、小額の資金を大量の出資者から集める仕組みに興味があります。

特定のプロジェクトに対して1万円を100人が拠出すれば、それだけで100万円の資金調達です。小さな事業くらいならこれで十分でしょう。

(僕が今構想中のシェアオフィス事業の開業資金は、5,000円×100人でも十分過ぎます。100人ならやり方次第で何とかオフライン+オンラインで集められるかな、と…)


元々@yukawasaさんが仰っていた言葉なのですが、「それはユーザーの生活を変えるか?」という問いは重い意味を持ちます。

ウェブサービスも、メディアも、プロモーションも、ユーザーの生活を変化させてこそ意味があるのでしょう。Before/Afterでどうユーザーの人生を変えられるか。

Twitterはやっぱり人生を変えてくれてます。何をするにも忘れないでいたい視点です。


と、大変面白い時間だったので、こうした対話は良い形を模索しながら小さくオープンにしていきたいな、とも考えています。実施に際しては、また別途アナウンスする予定です。


行間や文脈を可視化する技術

未来の話 | Posted by IHayato
Aug 10 2010


コミュニケーションの本質は「行間」や「文脈」を読むことではあるとは思いますが、オンライン/オフライン含め、読み取られないものが多すぎる、と感じます。

僕のような面倒くさがりな人間から過ぎると、「言外に含まれているもの」もガンガン可視化されれば、コミュニケーションってもっと円滑に、効率的になるような気がするのです。


行間や文脈を読むことは、かなり高度なスキルです。世代に差があったり、言語が違ったりするとなおのこと困難です。これをテクノロジーの力で解決できたら面白くありませんか?

かつては差別化できるアート(技能)だったものも、テクノロジーの力でコモディティ化されていきます。産業革命、アウトソーシング。

今後、「コミュニケーション能力」それ自体が「価値の無い能力」になっていく未来を想像します。

どんなバックグラウンドの人でも、どんな言語でも、共通の「行間」「文脈」を読むことができる。翻訳こんにゃくの一歩先を行く世界。要らぬ摩擦は減るでしょうし、精神的負担が少ないユートピア的な未来です。

コミュニケーション・ストレスフリーな環境で、人はどうなるか。僕はより高い価値を生み出せるようになると思います。言論は活発になり、自殺者も減るでしょう。


コミュニケーションの難しさを感じる機会(平たく言えば彼女とのケンカなど)があり、そんなことを考えました(仲直りできました)。

ギークな僕のコミュニケーション能力をソーシャルメディアがドライブさせているのは事実ですし、何かできないかなぁ、と思うわけです。

全くノーアイデアですが、ツイッターは惜しいところまで言っているのかな、と思ったりもします。

文脈も行間も読むものだ!と言われればそれまでなんですが、マッチョイズムから逃避する方向で考えてみたいのです。アイロニカルに言えば、かつては「火は摩擦熱で起こすものだ!」だったかも知れませんし。何か上手いやり方はあるんじゃないでしょうか。


以上、日曜日の夜の妄想をアウトプット。ご意見があればぜひぜひ。企業と消費者、という括りで考えても面白そうです。


モノ2.0とモノ3.0

未来の話 | Posted by IHayato
Aug 06 2010

なんとなく言ってみるものだなぁ、という話。

来週月曜日のDIALOG HOUSEでは、ソーシャルウェブが拓く未来について語ります。僕が扱おうとしているテーマは「モノ3.0」。今後数年を掛けて、モノもソーシャル化していく、という話です。


DIALOG HOUSEでは参加者の方々それぞれの「○○3.0」のアイデアをインスパイアするようなセッションを考えています。「なんとか3.0」ってちょっと無責任でふわーっとしていて良いよね!という感じで打ち合わせでは盛り上がりました。

プレゼンの練習も兼ねて、彼女と深夜にディスカッションしたところ、適当に3.0とか言ってみてみたら意外と定義できました。β版。


モノ2.0:モノがアイデンティティを持ち、ソーシャルグラフ(データ/人の関係)が形成される。モノとモノ、モノと人が繋がり、社会が効率化される。

スマートグリッドも僕の中ではこの一部。照明同士、製造装置同士が通信しあう(モノ同士)、コインランドリーの洗濯機がつぶやいて空き時間を教えてくれる(モノと人)、など。


モノ3.0:モノがアイデンティティを持ち、ソーシャルグラフ(データ/人の関係)が形成される。モノのストーリー/コンテクストが可視化される、モノの持つ非貨幣的な価値が可視化される。

「おばあちゃんの残した」着物は他人が見たら「古びた着物」。「恩師から貰った」本は他人が見たら「ボロボロの古本」。いずれも市場に出せば二束三文。しかし、貨幣ではない価値があります。モノにはストーリーがあります。

モノ3.0の時代には、モノの価値が高まります。経済の中に非貨幣ではない価値が取り込まれ、より社会は豊かに、幸せになっていきます。


コトラーの定義するマーケティング3.0は「人間精神のマーケティング」です。偶然か必然か、「モノ3.0」はここら辺とも繋がってきますね。

モノ3.0が拓くのは、より人間的な「貢献」「分かち合い」「共感」「ウッフィー(ソーシャルキャピタル)」が経済の中に浸透していく未来です。


もう少しふざけてみます。

「広告3.0」は人間性の広告。「Me3.0」は人間性を追及する生き方。「服3.0」は人間性に訴えるコンテクストを持つ服。「食3.0」は経済性と人間性を、「住3.0」は独占ではなく共有を。2.0は何だったんだ、ってのがいくつかあるのはご愛嬌。


人間性やストーリーが引き剥がされる時代は終わりです。もっと人間性を尊重する社会にしていきたいですね。具体的に何ができるのか、頭の隅で考えていきたいと思います。


シスコが描く未来。加速する「Internet of Things」

未来の話 | Posted by IHayato
Aug 06 2010



シスコのチーフ・フューチャリスト(凄い肩書き!)が面白い発表を行っています。次の50年に何が起きるか。

「全てのニワトリにセンサーが:シスコが予想するモノのインターネット」と題する記事。


A Sensor In Every Chicken: Cisco Bets on the Internet of Things

・モノのインターネット(Internet of Things)はさらに加速する、と予想。

・既に350億のデバイスがウェブに繋がっており、1兆を超えるデバイス(車、家電、ペット、生活用品)がネットワーク化するポテンシャルを持っている。

・エネルギーの効率化は進むだろう。

・HPはCeNSEという地球をセンサー・ネットワーク化するプロジェクトを行っている。1兆のセンサーを世界中に配置する、という内容。

・2012年までに、90%のデータは動画になる

・2050年までに、90億人の脳に匹敵する性能のコンピュータが1,000ドルで手に入るようになる。

・今私たちは、50年後に知っているであろうことの5%しか知らない。


素敵な未来ですね。「今」に囚われるのが愚かな気がしてきます。

年老いるまでに、通信・電気・水道・ガスあたりの生活コストはタダ同然になっているといいなぁ、と心底思います。

もっともっと世の中は効率的になり得ますし、そうなれば様々なコストは下がるでしょう。とりあえず健康だけ維持できればオーケーかと。もっと運動しないと。


モノのインターネットに関連しますが、ソーシャルウェブ的なところでは、僕はモノが固有のアイデンティティ、ソーシャルグラフ、タイムラインを持つと予想しています(参考リンク)。貨幣では測れない価値が、もっと見直されていくはずです。


未来の話はワクワクしますね。

ちょっと宣伝をすると、8/9(月)の19:30~@表参道で、ソーシャルメディアの未来を語るイベントに参加します。エデルマンの@nshojiさんと僕が今回のプレゼンター。5年くらい未来の話をする、という実にエキサイティングな内容です。まだまだ席はあるようなので、ぜひ皆さまも。その場に来る価値のあるセミナーになると思います。

僕は先日書いたようなモノの話をする予定。モノ3.0は非貨幣的な価値を可視化する、というアイデアを軸に。打ち合わせの感じだと、@nshojiさんの内容も面白そうです。PR関係になるのかな?


ソーシャルウェブが創る未来は明るいです。この手で明るい未来を創っていきましょう。僕も「フューチャリスト」を名乗ろうかな。


モノがタイムラインとソーシャルグラフを持つ未来

未来の話 | Posted by IHayato
Aug 04 2010


前職時代に参加したセミナーで、EUのえらい方が「Internet of Things(モノのインターネット)」という話をしているのを聞きました。

RFID(無線タグ)やバーコード技術を用いることで、モノが固有のアイデンティティを持ち、インターネットに繋がっていく、という未来図です。ロジスティクスを始め、様々なものが効率化されていきます。


ソーシャルメディア的な視点で言い換えると、これからはモノがプロフィールページを持ち、タイムラインとソーシャルグラフを持つ時代が訪れるはずです。

モノをフォローすることができ、モノと関係を結ぶことができるようになるでしょう。


こうした世界が面白い点は、モノの価値が高まっていく可能性があることです。

モノがアイデンティティ、タイムライン、ソーシャルグラフを持つことで、モノたちが持つ固有のストーリーを可視化することができます。


「おばあちゃんが残した大切な着物」は、そこにストーリー(コンテキスト)があるがゆえに、金銭ではない価値が付与されています。「恩師から貰った本」は、古本以上の価値がそこにあります。

しかし、それらは可視化されない暗黙知です。「おばあちゃんが残した大切な着物」は、第三者が見れば「かび臭い着物」です。「恩師から貰った古本」も「書き込みだらけの古本」かもしれません。

モノがアイデンティティを持ち、タイムラインとソーシャルグラフを持つようになれば、そうした暗黙知も可視化されます。第三者も、モノが持つコンテキストを共有することができるはずです。


そうなればもちろん、モノの価値は高まるでしょう。


今のソーシャルウェブは「人」が関係発生の基点になっています。

今後のテクノロジーの進化で、「モノ」基点の関係を作っていくことができたら面白いな、と常々感じています。今でもやろうと思えばできるモノはありそうですね。僕自身も色々アイデア考えてたりします。


これからは、あらゆるものがオンラインでアイデンティティを持つようになるはずです。モノに限らず、場所や動物といったものをフォローし、関係を持つことができるようになるでしょう。

世の中には、過小評価され、廃棄・死蔵・安売りされているものが多すぎます。オンラインで情報を可視化することで、モノの価値がもっともっと見直されれていけば素敵です。


(今回の記事を書くにあたって、大きな示唆を頂けた@yukawasaさんに感謝です)


Meetup Everywhereの意味

未来の話 | Posted by IHayato
Jun 28 2010

すごく面白いなぁ、と思っているサービスが「Meetup Everywhere」。

世界同時イベントを行うことができるツールです。



Seth Godinの”Linchpins are everywhere“には現在までに全世界で921のMeetupが開催され、5,889人もの人々が参加しています。

MashableのMeetupも6/30に控えており、560以上のMeetupが計画されています。東京でもかなり気合の入ったMeetupが開催されます。「そめけん」の皆様もキーノートスピーチに登場。(頑張ってください!)


日々情報を発信している身ですが、もはや情報は過大であり、しばしば必要とされていない感すらあります(もちろん有用な情報も存在しますが)。

情報に飽きた一部の人々が次に求めるものは、オフライン的な「対話」だと予感しています。
(もともと対話は求められていたところに、良いツールが生まれてきた、という側面もありそうです。)

しかし、オフライン的な対話を誰かとするためには、コンテキストの共有が必要です。コンテキストの形は様々ですが、Meetup Everywhereを見るに「同じメディアを購読している」というのは一つの要素になり得るようです。

オフラインで共有したコンテキストは、オンラインにも良い反映をもたらします。MashableのMeetupに参加すれば、その人にとってMashableという言葉はより特別なものとなることでしょう。


“時代は「対話」のフェーズに移っている”という大仰な言葉を掲げたいと思います。大風呂敷。

近々、オフライン/オンラインの対話を通して、コンテキストを生み出し・広げていく企画を始める予定です。成果は積極的に共有していきます。


何だか断片的な記事となってしまいました。僕が思う「次世代」を実験していきたいと思います。


「データの可視化」と「マッチング」、善意の社会が訪れる?

未来の話 | Posted by IHayato
Apr 28 2010

何度か書いている話題でもありますが、誰もいない朝のオフィスで脳の体操としてメモ書きです。

ソーシャルテクノロジーの鍵は「データの可視化」と「マッチング」にあると考えています。

昨今、テクノロジーのお陰で、多くの情報が可視化され、マッチングされています。原始的には、例えばmixiのコミュニティは「趣味」という情報を可視化し、マッチングする機能を果たしています。ここでのマッチングはまだ多くの場合、人力で非効率なものです。

もう少し高度になったものが、最近のFacebookの発表でしょうか。「いいね」ボタンによって興味・関心が可視化され、ソーシャルグラフ(人間関係)を考慮して自動でコンテンツが推奨(マッチング)されます。

データの可視化は進む一方です。人間関係情報(各サイトにおけるソーシャルグラフ)、購買情報(クレジットカードの決済履歴を共有するBlippy)、場所情報(foursquare)、モノ情報(はてなモノリス)、生体情報(タニタの体脂肪計)、危機情報(Ushahidi)など様々な分野で広がっています。

RFIDによる「Internet of things(モノのインターネット)」時代が訪れれば、さらに情報の可視化は進むでしょう。非常に興味深いことに、Facebookはこの分野にも手を出そうとしているようです(Facebook Presence)。モノ情報×ソーシャルグラフ…一体どんな世の中になるのやら。


データの可視化に関しては、ツイッターのCEOのEvan Williamsがこんなことを言っています。

次の10年間に成功するビジネスの多くが、人間の行動をより可視化することを軸とするだろう
http://twitter.com/ev/status/6414387003



データの可視化が進めば、情報をマッチングできる可能性も高まります。

Facebookの「オープングラフ」と「興味・関心の可視化」によって、「人間関係×興味・関心×場所情報」なんていう組み合わせも可能になりました。Blippyも今はただの購買情報共有ですが、時代が進めば、魔術的な組み合わせも可能になりそうです。

あらゆる情報がマッチングされて、最適化された形で届くようになる。それがソーシャルテクノロジーの行き着くところだと思います。


これからの未来が素敵なのは、データだけでなく、「善意」もマッチングされていくことです。善いことをしている人が、しっかりと評価され、金銭的にも十分な対価を得られる時代は近いと思います。




…とそんな話を考えています。こういう大上段の話は楽しいですね。

「善意のマッチング」の話を親しい友人にしたら、「旅行者を現地の人が案内できるサービスって面白いよね」という話を貰いました。

<追記:すでにありました!masacos8さん、有難うございました>

外国の人が日本に訪れるとき、その旅行日程を公開しておけば、善意の第三者が予定に合わせて街を案内してくれる。北海道に旅行に行くときに、日程を公開しておけば、善意の第三者が車に乗せて案内してくれる。…なんてサービスは確かに面白そうです。僕もランチタイムに渋谷を案内してあげたいです。地域活性化にも繋がりそうですよね。

ソーシャルテクノロジーの鍵は、「データの可視化」と「マッチング」です。これからの時代が楽しみです。世界は狭まり、善意は通貨となり、個人はどんどん強化(empower)されて行くんでしょうね。

「宣伝会議」若手座談会でソーシャルメディアの未来を語ってきました

未来の話 | Posted by IHayato
Apr 12 2010

宣伝会議さんの若手座談会に参加してきました。テーマは「ソーシャルメディアの未来」。ソーシャルメディア、ソーシャルテクノロジーが社会をどう変えるか、なんてビジョナリーな話で1時間半語り合ってきました!素晴らしい機会を設けていただいた宣伝会議さんに大感謝です。

テーマがソーシャルメディアとだけあって、当日の模様はUstreamでも中継されました。先進的な取組みです。当日から1週間保存されているそうなので、ご興味がありましたら是非。



座談会の参加者は、ブログ「広告ウーマン☆」で知られるAllAboutの鈴木さん(@adwoman)、博報堂の松澤さん(@tauk)、DACの永松さん(@nornag)と僕の4人。皆さん素晴らしい感度をお持ちで、刺激的な時間でした。ソーシャルメディアというテーマは本当に深いです。「セレンディピティ(偶然)」はキーワードですから、必ずやまたお会いすることがあるはずです(鈴木さんとお会いしたのは現に2回目でした)。次のコンタクトを楽しみにしています!



感想を一言で述べると、「立場は違えど、見ている未来は同じ」という感じでした。全てがツーとカーで通じてしまう瞬間が多々あり、非常に気持ち良かったです。そんな対談の詳しい内容は紙面で是非!笑
僕は以前から考えていた「ソーシャルテクノロジー」にまつわるお話をさせて頂きました。ソーシャルメディアは、メディアという括りでは捉えられない進化を遂げると思うのです。メモ程度ですが、考えをアウトプットします。

ソーシャルテクノロジーのキーワードは、「データの可視化」「マッチング」
・今は、これまでになくデータが可視化されている。
・江戸時代にも人々は「趣味」を持っていたが、可視性は低かった。同じ趣味を持っている人がいても、つながりにくかった。しかし今は、mixiのプロフィール欄や趣味コミュニティで可視化されているため、容易に繋がる(マッチングする)ことが出来る。
・ツイッターとブログでヘッドハントされる、というのも「データの可視化」の一つ。LinkedInも。これまで見えにくかったもの(「能力」「評判」「経歴」)を、第三者が容易に利用できるようになりつつある。社会は最適化していく。
データの可視化は止まらない。Blippyはクレジットカードの購買情報を可視化するサービス。位置情報は可視化されつつある。生体情報の可視化も進むはず。
・ツイッターの創業者、エヴァン・ウィリアムスの言葉:「次の10年間に成功するビジネスの多くが、人間の行動をより可視化することを軸とするだろう」。


可視化されるデータが増えてくれば、データとデータをマッチングさせることができる。すると、パーソナライズドされたソリューション/レコメンドを提供することができる。


・(例)「あなたは休日には新宿のルミネを良く使っているんですね。最近の購買履歴と日記のキーワードを見ると、オフィスカジュアルをお探しのようです。今ルミネでキャリアブランドのセールをしていますよ、どうでしょうか。特別割引しますよ。」
・(例)「子供の位置情報」と「不審者情報」「交通事故頻発箇所」をマッチング。危険な箇所・時間帯にマッチしたら子供と親にアラート。親心を満たすソーシャルテクノロジー。
・(例)睡眠時間と生体情報(脈拍、血圧、血糖値など?)をマッチング。健康管理。必要に応じて医師からのアドバイス。


・本質的には「無駄がなくなる」。例えば車を使っていない時間帯には、それを欲している誰かに貸し出すことができる。マイクロボランティアは、電車の待ち時間の数分を社会に還元することが出来る。「可視化」と「マッチング」のテクノロジー。
・労働力さえも、無駄なく最適化できるのでは。
・ソーシャルテクノロジーは「最適化し」、「欠乏を解消する」技術とも言える。足りないところに分け与える。貧困問題や環境問題を解決することも可能ではないか。

「データの可視化」「マッチング」というとテクノロジー寄りに響いてしまいますが、勿論そこには「人」がいないといけません。最適化の恩恵を受けるのは結局「人」です。ソーシャルテクノロジーは「人」を強化(エンパワー)することができる技術です。

…と、偉そうに書きましたがまだまだ考察が浅いので、引き続き研究していきます。Visionaryな話は大好きなんです。



噂によれば宣伝会議さんの6月号はソーシャルメディア特集だとか。内容が楽しみです。

ソーシャルメディアで「正直者は救われる」?

未来の話 | Posted by IHayato
Dec 22 2009

最近思うこと。ソーシャルメディアが健全に浸透していけば、「正直者が救われる世界」に、言い換えれば「ウソのつけない社会」になるんじゃないでしょうか。

例えばソーシャルメディアマーケティング(SMM)におけるインチキコンサルタントの問題。アメリカでは大量に発生しているらしく、騙されないように警告を発している良心的な記事は多数存在します。

(皮肉にも「Social Media Expert」で検索するとたくさん出てきます)

こういう動きが広がって、事業主の間に浸透すれば、少なくとも騙される人は減るわけです。インチキさんは食い扶持が確保できずに、事業をたたむか、真面目にコンサルをやろうと改心せざるを得ないでしょう。これは「正直者が救われる」世界の端緒だと感じます。



ソーシャルメディア時代には、事業者はあらゆる情報を公開することが求められます。今やソーシャルメディアに参入していない、というだけでブランドイメージが悪くなる時代です(という調査データがあるんですが、紛失…)。

今はソーシャルメディアコンサルタントに、情報公開が求められています。質問に答えられない・適切な情報公開をしていないSMMコンサルはインチキ扱いされます。次はどこでしょうか?NPO・金融・政治なんて分野に求められていくような気がします。

特にNPO分野への情報公開はもっともっと求められていくと予見します。例えば、まだまだ「寄付」という行為はどこか胡散臭いモノです(「どこまでがあなたたちの給料になるの?」「どうやって使われるの?どういう成果があるの?」)。これからは、ソーシャルメディアを通して寄付金の行き先を事細かに寄付者に伝える、なんて面倒な行為が当然のこととして求められるかも知れません。


「情報を公開して当然」という時代になると、正当なことをしているのにも関わらず、情報発信をしないばかりに「秘密主義者」扱いされてしまう懸念があります。そうならないためにも、あらゆる事業家はソーシャルメディアを用いた情報発信の方法を知らなければなりません。あなたの所属する組織では、準備は整っていますか?もう一部では「秘密主義者」のレッテルの時代は来ています。



誰もが正当な情報を発信する。情報が不十分であれば誰かが質問をして補う。モラル的に間違った情報を発信すればすぐさま「炎上」する。多くのプレーヤーがソーシャルメディアに参入することで、間違いを正す強烈な力が発生すると思います。2chのような一種アンモラルな空間は、「掃き溜め」としてどこかに存在すると思いますが…。



とはいえ、問題は難しいです。クマムラゴウスケさんが下記の記事で指摘しているような問題も、厳然として存在します。

「Loud Minority の意見と真偽を見極めるリテラシー」

多くの人たちが「Loud Minority」に付和雷同してしまうことは、やはり考えられるわけで…。そうなると権威を信じない「批判者」の存在が、さらに重要になってくるのでしょう。彼らが活発に議論をふっかけることで、是正され、全体の認識が改められる。僕を含め、失うモノの少ない若い人たちにはそうした批判精神だったり、批判を許容してより良い結論を生みだし、共有していく、と言ったセンスが必要なんでしょう。新たな衆愚に陥る危険は十分考えられます。

追記:佐々木俊尚さんの「”つぶやき”は世論のインフラたりえるか」佐々木俊尚が読む『Twitter社会論』」も素晴らしいです。

他にも、批判が行き過ぎる、といった問題もあるでしょう。以前紹介した炎上事例では、誹謗中傷と言っても良い批判がたくさん見られました。


いずれにせよ、ソーシャルメディアは社会を良い方に変える力を持っています。ソーシャルメディアの「健全な」浸透を果たし、効率的で豊かな社会を実現する…そんな夢は十分信ずるに足るものです。トライ&エラーに参加して頂きたく思います。

“Internet of Things”。ソーシャルメディアは「WEB」を超える

未来の話 | Posted by IHayato
Dec 11 2009

最近ソーシャルメディアマーケティング(SMM)にどっぷり浸かっているので、やもするとソーシャルメディアバカ、ソーシャルメディアギークになりそうなので、自戒の意味も込めて。たまに吐き出したくなる長文ポストです。

先日参加したTRONSHOWという技術系の展示会で、EUの主導する技術開発についての講演がありました。技術方面の著名人も多く来るかなり専門的なセミナーだったのですが(全然付いていけず…)、「Internet of Things(モノのインターネット)」というテーマの、すごく感銘を受けた話があったのでまとめ。


Internet of Things(モノのインターネット)が全盛を迎える時代が5~10年先にやってくる

・EUは「モノのインターネット」の時代を拓くべく、技術開発を支援している。

・モノのインターネットとは、センサーや無線タグ技術によって実現される世界。私たちの社会の機能を、ドラスティックに変革するポテンシャルを持っている。

モノのインターネットが拓く未来、それは例えば…

高度な交通システム。車同士がお互いに通信し合い、渋滞を緩和、事故を防ぐ。地面に取り付けられたセンサーはメンテナンスの時期を教えてくれる。CO2排出削減にも効果。

樹木が通信する。生育状況や周辺環境を知ることで、森林の減少を止める。

店頭での高度な商品管理。売上げ・在庫管理、商品の位置管理、万引検知、など。

パーソナライズされた空間。小さなICカードを持ち歩くだけで、自動でエアコンが好みの温度に働く、好みの音楽が自動でかかる、イスが自動で調整される。

健康モニタリングシステム。各種センサーで体調を管理。必要があれば医者の診断。

・問題は個人情報・プライバシーをどう保護していくか。


一見夢物語のようですが、技術はまさにこういった方向に進化すると確信しています。あらゆるものが「つながる」時代、それがモノのインターネットの時代です。

こういった動きが来る、と確信する根拠は複数ありますが、もっとも指摘したいのは、「つながる」技術は商品を差異化する、ということ。

例えばiPhoneとiPod touch。基本的な作りは同じですが、市場での意味合いは大きく違います。それは勿論iPhoneが「つながる」から。通信機能を備えているかどうか、ということはそれに掛かるコスト以上の価値を生み出します。

現在自動車分野で進められているITS(高度道路交通システム)などは、注目すべき動きです。「モノのインターネット」で指摘されているような、渋滞の少ない、事故の起きない交通システムを、ITSは実現しようとしています。さて、消費者としては当然ITSに対応した車に価値を見出すでしょう。「つながる」車の方が、ある程度の価格差を許容できるなら、どう考えても魅力的なわけです。何せ事故りにくいんですから。

この流れは当然家電にも降りてきます。例えば「つながる」冷蔵庫。中身を自動で検知して、恐らく必要であろう商品を検索し、最寄のスーパーのクーポンを画面に表示する。賞味期限が切れそうだよ、というアラートも表示することができるでしょう。クックパッドから人気のレシピだってダウンロードできます。

さらに。例えばマウスやディスプレイは勿論、腕時計、財布、服、最終的には人体に埋め込まれる日も来るはずです。家庭用ロボットという新しい商品ジャンルも誕生するでしょう。これが「モノのインターネット」の世界です。


「モノのインターネット」を実現するのは、無線タグやセンサー、そしてインターネットという要素技術です。しかし、根本的にはこれらの要素技術がもたらす「つながる」という状態こそが、「モノのインターネット」の革新と普及をドライブする要因となっていると考えます。なんぞ分かりにくいですが、「つながる」ものの方がどう考えても便利ですし、何より売れるんです。だから企業は技術開発するし、一般に普及するんです。

そして僕は、ソーシャルメディアは「モノのインターネット」が実現するような未来の端緒だと考えます。いずれ、あらゆる商品にソーシャルテクノロジー=「つながるテクノロジー」が組み込まれ、人々の生活は安全に・快適になり、経済は効率的になるのです。

しかしながら、日本はまだまだソーシャルテクノロジーについては後進国です。それは、現在多くの日本企業がソーシャルメディアに対応できていないことからも明らかです。

過去には、パーソナル・コンピュータの可能性を信じたマイクロソフトが、検索データの可能性を信じたGoogleが、つながる端末の可能性を信じたAppleが、圧倒的な成功を収めました。日本企業がこのままソーシャルテクノロジーに疎いままでは、あらゆる製品分野で劣勢に立たされる可能性があります。ソーシャルテクノロジーに対する無知は、国益の損失に繋がるのです。

なんぞ荒っぽくて大仰な言いぐさですが、僕がこんなブログ、日本にソーシャルメディアの風を!としつこく言い続けている(といっても数ヶ月ですが)のは、冗談抜きにそういった危機感も一つです。このままでは日本は、また、遅れてしまうのです。杞憂なら良いのですが。

遅れないためには、まずクライアント企業がソーシャルテクノロジーの可能性を、ソーシャルメディアを通して体感するべきです。はじめはWEB担当やPR、マーケティング部のためだけのテクノロジーですが、いずれはソーシャルテクノロジーが商品開発レベルにまで落ち込んでくるのは明白です。その時に備えなくてはなりません。

ソーシャルメディアは端緒に過ぎません。これからの未来は、Internet of Things、という言葉に代表されるような世界、あらゆる製品がつながり、キーボードとディスプレイによる「WEB」という概念が過去のものとなる、そんな世界です。人と人、人と企業、人とデータ、人とモノが結びつき、世界はフラットに、効率的になるのです。

その未来を切り開いていくためには、当然端緒であるソーシャルメディアについて知る必要があります。それなくては、商品開発ができないんですから。ソーシャルテクノロジーの知識なしに、iPhoneが作れたでしょうか?

製品の「良さ」を決める要素として「意味的価値」というものに比重が移っている、という話は有名です。例えばPS3はWiiより優れた技術を使っていますが、Wiiはそのインターフェイスや操作方法で、PS3以上の価値を持っています。スペック重視の時代は、コンシューマ製品レベルではとうに終わっているのです。それよりも人は美しいGUI、操作感、「つながる」かどうか、を重視するのです。まだまだ日本はスペック重視、ツール重視の感が否めません。

…と、漫然と、とうとうと、ざっくりと語ってしまいましたが、まとまらないのでここで止めます。このエントリでは、ソーシャルメディアの未来は決してWEBとキーボードの世界で閉じるものではない、近視眼的になってはいけないよ、ましてやソーシャルメディア=ツールという発想では本質を見損なう恐れがあるよ、ということを、自戒を込めつつ言いたかったのでした。
また、細かい現状はよく知りませんが、特に今は「ツールから」入ろうとする企業と、自社製品を売るべくそう仕向けるコンサルタントが多いように感じられたので…(偉そうですみません)。お読みくださった方、有り難うございました。

Pages: 1 2 Next