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ここ最近は炎上しにくくなったと思うんですよね。わかりにくい話なので、まとめてみます。


かつては簡単に燃えた。

イケハヤはもともと「炎上ブロガー」として名を馳せていたわけですが……

ぼくの炎上ネタって知ってますか?


実はこれ、めちゃくちゃくだらなくて、

サラリーマンやめてネットで独立しようぜ

パソコンひとつでノマドワークしようぜ

大企業で消耗すると人生設計ミスるよ

まだ東京で消耗してるの?

という程度の話をしていただけなんです。

総じて言うと「新しい働き方・生き方があるよ」と発信していたわけですね。


これらはもはや使い古されたメッセージで、すでに「当たり前」じゃないですか

これで炎上したんですよね、昔は。マジです。

感覚的には、2010〜2012年あたりが一番摩擦が激しかったかな?

「ノマド」とか当たり前すぎてもう絶対に炎上しませんw

震災の影響もあったんだと思います。

人々の価値観が揺らいでおおり、摩擦熱が起きやすかったんです。で、炎上すると。


こうして振り返ると、昔は常識が強固かつ単一的だったのでしょう。

サラリーマン以外の生き方を、多くの人が知らなかった。

イケハヤは率先して割と新しめな生き方(会社やめてプロブロガー&田舎移住)を実践していたので、古い人々から叩かれていたわけですね。


社会は多様化した。

さすがにあれから5年以上経って、世の中は変わりましたね。

今はあらゆるスタンスが当たり前になり、摩擦熱を起こすことが難しくなりました


かつては炎上ネタだった「事実婚」も、いまは当たり前。

人権レベルの炎上沙汰だった「LGBT」だって、当たり前の存在になってきました。

いまどきLGBTバッシングしてるとか、ちょっと感覚おかしいですからね……。

「主夫」も炎上バリバリな存在だったわけですが、今どき主夫叩きとか「ないわ〜」って感じですよね。昭和かよ。

「ポリアモリー(複数のパートナーと性愛関係を結ぶ)」ですらも、肯定的に見られている気がするのは超面白いですね。


というわけで、「社会に摩擦を起こすような表現活動」の難易度は、めちゃくちゃ上がっています。

次のフロンティアは……どこにあるんでしょうね?


フィルターバブル。

さらにいうと、SNS自体が多様化・高度化し、情報は「閉じる」ようになってきました。

まず、SNS系メディアの数が増えてますよね。

2012年あたりはツイッターとフェイスブックくらいなものでした。

が、今はかなり増えてます。主要どころだけでも、

  • YouTube
  • ツイッター
  • フェイスブック
  • インスタグラム
  • LINE(グループ、オープンチャット)
  • TikTok
  • SHOWROOM
  • Snapchat

……という感じで、人々が集う大陸が増えて、細分化されたわけですね。

上には入れてませんが、各種のオンラインゲームなんかもSNS性がありますね。


YouTube見てない人は、トップYouTuberの大半を知らないと思います。

インスタグラムやらない人は、インスタグラムのインフルエンサーを知りません。

それぞれの大陸は原則的に閉じています

海を超えて情報を届けるのは、簡単ではないですね。


もちろん、大陸のなかでも多様なクラスタが形成されています。

その様子を「フィルターバブル(SNSのフィルタリングによって人々が泡のなかに閉じ込められている)」と表現することがあります。

ツイッターやインスタグラムのハッシュタグは、フィルターバブルの好例ですね。

同じ誕生月の子を持つ親たちが交流するハッシュタグ(#2018jan_baby)とか面白いです。

こうした無数の閉じた泡のなかで、人々が交流を楽しんでいます。


嘘のセクハラで炎上したDJ社長は、ある意味で、フィルターバブル時代の犠牲者です。

これまでは閉じた泡のなかで許されていた悪行が、閾値を超えて皮膜を破ってしまったんですね。

彼らからしたら「こんなの今までもやってたのに、なんで炎上したんだろ?」という感じだったんじゃないかな……。


一方で、ネット当たり屋ビジネスが台頭。

という背景をもとに「炎上しにくくなっている」のは間違いがないですが、とはいえ炎上沙汰は増えている気もするんですよね。

なぜかというと「ネット当たり屋」ビジネスが出現したからです。

週刊誌の劣化版みたいなメディアですね。netgeekとかいい例です。


彼らは「火種」を見つけるや否や、「これは問題だ!」と大衆を扇動します。

その際に、しれっとデマが入ることもよくあります。

大衆は愚かなので、そうした記事・動画はよく再生されます。

で、メディア運営者は広告収入を得ます。

信じがたいかもしれませんが、こうしたビジネスはごくごく普通に行われています。

イケハヤを叩くことで広告収入を得ている人もいるくらいなんで、ほんとどうしようもないですね。

YouTubeでも最近多いんじゃないかな……。まぁ、みんなああいうネタが好きなんですよねぇ。


とはいえ、当たり屋が見つける火種はくだらないものが大半なので、大きな炎上にはなりえません。

「揚げ足取り」の域を出ないので、そのプチ炎上(というか放火)がフィルターバブルを超えることはありません

ネット当たり屋それ自体も、フィルターバブルのなかの存在だということですね。悪趣味で可哀想な人々です。


まとめ。

というわけで、まとめます。

  • 新しい価値観が浸透し、社会が多様化したので燃えにくくなっている。
  • フィルターバブルによって情報が外に届きにくくなっている。
  • 週刊誌の劣化版のような「ネット当たり屋」が成立している。

なんてあたりは、この5年の変化なんじゃないかなと!


長い目で見ると、世の中は平和になっていくでしょう。あと10年待つ必要がありそうですが……。