じゃじゃーん。2016年6月末、日本財団のコーディネートで鳥取は「智頭町」を訪問させていただきました。すばらしいお話をたっくさん聞けたので、じわじわと出していきますよ。カテゴリーも作ったので、すべての記事を見たい方はこちらからどうぞ。

鳥取視察レポート : まだ東京で消耗してるの?


哲学系パン屋さん「タルマーリー」。

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第一弾は、みなさんがきっと読みたいであろう「タルマーリー」のお話。

えぇ!? タルマーリーを知らないだって!?

ここはカリスマ的な人気のパン屋で、著書「田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」」はAmazonレビュー60件オーバー。価値観を揺さぶることばが並んでいる、必読の一冊です。

講談社+ミシマ社三島邦弘コラボレーションによる、世にも不思議なビジネス書。人生どん底の著者を導いたのは、天然菌とマルクスだった。どうしてこんなに働かされ続けるのか? なぜ給料は上がらないのか? 自分はいったい何になりたいのか?……答えは「腐る経済」にある。次の時代の生き方を探るすべての人へ。

勝手にことばを作ってしまいますが、「タルマーリー」は「哲学系パン屋さん」なのですよ。ここには21世紀を導く「思想」があり「価値観」があるのです!


タルマーリーが追求する「地域内循環」。

彼らの思想がもっともよくわかるのが、この図。公式サイトからいただきました。

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キーワードは「地域内循環」。彼らは自分たちの住む智頭町で、食材、水、エネルギー、そして菌を自給し、パンやビール、ピザを製作しようと志しています。

「地域の天然菌×天然水×自然栽培原料」

「今ここで、タルマーリーにしかつくれないパンとビール」

を目標に、原材料のみならず、エネルギーとして薪を利用し石釜でパンやピザを焼くなど、

智頭の里山の恵みを最大限に活かした加工と、それを楽しむ場をつくること。 それが、タルマーリーの理念の集大成と考えています。

自家製天然酵母のパン屋タルマーリー

野菜やお米は「自然栽培」のものを使おうとしているのも超魅力的。

彼らが智頭町に来て1年経ち、地元農家さんがホップの栽培も始めたそうで!5年後くらいには、ほんとうにすべての食材を地域で調達していそうですね……。


天然麹菌!

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かな〜りマニアックですが、面白いの「菌」の話。漫画「もやしもん」じゃあありませんが、菌って、そこらへんに浮いているんですよね。


で、彼らは空中に浮遊する「天然麹菌」を使ってパンを焼いています。これが貴重なタルマーリーの麹菌です!緑色なんですね〜。

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「天然麹菌を捕まえる」というのは、昔の日本では、割とどこでも行われていたことだったりします。というのも、「味噌作り」に麹菌が必要なんですね。ぼくが住んでいる高知の山奥でも、いまだに「麹小屋」みたいな場所が残っています。

ビールやパンの発酵に必要な酵母も、もちろん地元のもの。地元の菌たちで、地元の食材を発酵させる。文字通り、「今ここでしか食べられない」わけです。なんて素敵!


徹底的なDIY!

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店主の格(いたる)さんは、超クレイジー。このお店は廃園になった保育園をリノベしているのですが、とことん!自分で作り上げています

ドアや照明などの部材は、ヤフオクで入手して、自分で設置。「新しいものは買わず、古いもの活用しています」とのこと。すげぇw

製粉する場所も、自分で建てたとのこと……大工?

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この巨大な製粉機も自分で調整しているそうで……。何者?

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石窯ももちろんセルフビルド!「本とか雑誌を見ながら、自分で作りました」。おかしいw

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こちらが醸造設備。これも自分たちで設置したそうな……。

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キッチンだっけかな?こちらもセルフビルド……。「表の部分はプロの手を借りてますが、あんまり見えない裏の部分は自分で作ってます」。

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なんともおしゃれな店内ですが、これ、もともと保育園ですからね!

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カフェスペースの横には、こどもと一緒にのんびりできる場所も用意。素敵すぎる空間です……。

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わかりますか!彼らの、この感覚。

自分たちでできるところは、自分たちでやってしまう。新しいものを買わず、古いものを活用する。ダメでもともと、とりあえず作ってみる。超クールですよね!

いたるさんの人柄がわかる、妻・まりこさんのブログ記事も貼り付けておきます。

タルマーリーはある意味、直感と想いだけでなんとかやってきました。主人がパン職人になると決めた時も「おじいちゃんが夢に出てきて、パン屋になれっていわれた」と言い出して、パンの作り方も何も知らない、本人はパンよりもご飯が好き、という状況でパン屋に修行に入りました。

とにかく思い立ったらすぐに行動の人で、以前にも急に井戸を掘るといって、庭にスコップひとつで何メートルも掘って、結局失敗、ということもありました

最初は私も意味がわからず理論的に反対したりしましたけれど、何を言っても気が済むまでやらないとダメらしい…と諦めてからは、見守りながらサポートしています。

彼の直感と行動力、その結果がおもしろくて、凄いなぁって、ずっと一緒に仕事していても飽きません。直感で動き、理論は後からついてくる。それがタルマーリーのやり方です

タルマーリーの天然菌のある生活~地域内循環が子どもたちの未来を繋ぐ~ | 自家製天然酵母のパン屋タルマーリー

突然井戸を掘り出すwww 最高ですね!


カフェとしても超一級。

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言わずもがな、もともと名店として知られているパン屋なので、食事のクオリティは半端ないです。ビールも持ち帰り用を買ったのですが、まぁ、最高っすね。わざわざ食べに来る価値ありますよ。

みなさんの声を。


余談ですが、本棚が最高でした。「自分でビールを造る本」!

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拡大しない。

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面白いのは、タルマーリーは現在(2016年6月時点)通販をしていないんですよ。熱狂的なファンも多いお店なので、通販事業やったらかなり売れると思うんですけどね。

話を聞くに、お二人はそこらへん、いい意味でストイックで「自分たちがやるべきこと」を強く見定めているんですよ。

ぼくも自営業やっとりますが、事業拡大する=短期的に事業を伸ばすのは、ある意味で簡単なんです。でも、直感的に、そっちに行くのは賢くないなぁ、と思うときがあるんですよね。

月並みな言葉ですが「短期的なお金より大切なことがある」ということを、当たり前の価値観として受け入れて、事業を行っている姿にしびれました。金の亡者ですみません!


変化していく。

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行ってみてわかりましたが、彼らの変化のスピードもヤバいです。なんせここ、まだ移転して1年ですからね……

わずか1年で、廃園をリノベして店舗をオープンさせ、ビールを醸造し、地域の人を雇用し、カフェもオペレーションが回るようになっているとか……普通のスピード感ではありません。

しかも!まだまだタルマーリーは変化していくそうで、直近でも大きめのリノベを検討しているとか。もちろん、メニューも日々変化しています。来年また訪れたら、ぜんぜん違う場所になっていそうですねw

変化していくけれど、根底にある価値観はブレない。これもタルマーリーが名店たるゆえんなのでしょうねぇ。


たまたま舞い降りた、菌のように仕事をする。

いたるさん&まりこさんは、なんだろう、「ストイックだけどゆるい」感じなのが印象的でした。これだけの大仕事を成し遂げている割に疲れてないというか、自然体というか。パン作りだけ考えても、体力的にもかなりヘビーだと思うのですが……。

それはなんなのかなぁ?と考えたら、きっと彼らは、ワクワクしているんですよ。毎日が楽しいから、仕事がヘビーであろうが、無理せず楽しく続けられる。

続けていくうちに能力や知識が高まり、スピード感が加速していく。仕事人として、とても理想的な態度だと思います。


とはいえ、彼らからは、強い「こだわり」みたいなものは感じないのも面白い。

表向きはパン屋&ビール屋ですが、極論、それはたまたまパンであっただけ……というオーラがあるんですよ。もちろん、ほんとうのところは知りませんけどね。

ぼくが話を聞いて、実際に訪れた感じ、彼らは智頭町という地域のなかで、「たまたま」そういう役割を担っているのです。それこそ菌のように、たまたま舞い降りてしまったから、やるべきことをやっている。そういう自然的な精神が、タルマーリーにはあります。


まだぼくも言語化できてませんが、この「たまたまやっているだけ」という感覚は、よりよい未来を作る上で、とても大切なものだと思うんですよね。それは、柔軟性・多様性の証なので。

ぼくは高知・嶺北という場所に住んで、未来を作ろうとしています。ブロガーとして活動していますが、それもやっぱり、「たまたま」なんですよね。

偶然が重なって、たまたまぼくらは生まれ落ち、たまたまこの仕事をしています。だから、自分ができることを、淡々とやっていきます。

……ということを、タルマーリーのビールとパンを楽しみながら、考えましたとさ。

菌はすごいですよ、ほんとうに!なんでこんな美味しいものができるんだ……。


現地に行けないあなたは、まずは著書をどうぞ。

智頭町までぜひとも足を運んでもらいたいですが!遠いのですぐには難しいでしょう。まずはKindleでも読める、いたるさんの著書をどうぞ。


鳥取視察レポート : まだ東京で消耗してるの?


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