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これめっちゃいい本でした。2017年7月16日時点で60%オフになっております。セール期間不明なのでお早めに!(たまにセールやってるので、期間外でもぜひチェックしてみてください)


メタップスの佐藤さんの一冊。

「何十年後にこうなる」という未来予測の結論のみを知ったところで、そこに至るまでのプロセスがわからなければ、一切応用が利きません。

しかし、もしも社会が進化するパターンを見抜いていれば、状況が変わっても未来を見通すことが可能になります。

そのための汎用的な思考体系をお伝えするのが本書之テーマです。

何をしているかよくわからないけどすごい気がするベンチャー、メタップスの佐藤さんの一冊。1986年生まれということは、ぼくと同い年なんですね!お会いしてお話し聞いてみたいなぁ。

素晴らしい話がたくさん収録されています。これは今まで読んだなかで、トップクラスに役に立つビジネス書です。ほんと。


リターンを出すために必要なこと。

たとえばこれ。

大きなリターンを出すためには、適切な時に適切な場所にいることが重要です

人間ひとりの努力によってできることは非常に限られています。

努力に頼るよりも、大きな流れに乗る方が、はるかに速く目的地に着くことができます。

短期間で大きな企業をつくりあげた企業経営者に会うと、意外な共通点があることに気付きます。実は、彼らが、コミュニケーション能力が高く、リーダーシップや人望にあふれるスーパービジネスマンであることは稀です。

そのかわり、彼らが共通して持っているのが「世の中の流れを読み、今どの場所にいるのが最も有利なのかを適切に察知する能力」です。

すごい。一般的には「コミュニケーション能力が高く、リーダーシップや人望にあふれる」ということが「優秀なビジネスパーソンの条件」とか思われがちですが、そうではないと。
まぁ、ぼくもビジネスパーソンとしてそれなりに優秀ですが、コミュニケーション能力ないですからね……。それよりも、タイミングを読んで適切な瞬間に「仕掛ける」ことが重要。勇気がもらえる話です。

タイミングと「切符」。

なんかもう完璧にその通りすぎてヤバイ。ちょっと長いけど必読なので引用。

最も遠くに連れていってくれる電車を見つけて飛び乗ることに成功すれば、大きく飛躍できるでしょう。ただし、そのためには「切符」を持っている必要があります。

この「切符」にあたるのが「リソース」です。それは資金だったり、自分のスキルや経験だったり、人脈だったりと、様々です。もしそれらの最低条件を揃えていないと電車に乗ることはできません。もちろん、電車によって切符はすべて異なります。

もしあなたが、何が課題でどうすればよいかがわかっていても、切符を持っていなければ、チャンスに飛び乗ることはできません

そして、もうひとつ重要になるのが電車の出発時刻、つまりタイミングの問題です

ビジネスの世界には、定められた時刻表はありません。自分の予測にもとづいて、電車がやってくるタイミングを読む必要があります。タイミングが、すべてを決めます。

だからこそ、未来が読める「だけ」では価値はないのです。その恩恵にあずかるためには、未来に向かう電車が来るタイミングで、必要なリソースを揃えて、駅のホームで待っていなければなりません。 そのためには、まず自分が持っている手持ちのカードをきちんと把握し、電車が来るまでの残り時間の中で、足りない条件を揃える必要があります。

電車がやってくるタイミングが直近であればあるほど、同じことを考えホームで待つ人は増えますから、一人ひとりが得るリターンは減ります

一方、そのタイミングが遠ければ遠いほど準備している人は少なくなり、リターンは大きくなります。競争が激化する前に参入障壁をつくり、先行者利益を享受することもできます。

しかし、そのためには長い期間準備するための経済的余裕が必要になります。どのアクションが最適かは、そのあたりを加味して判断しなければいけません

とにかく重要なのは、タイミング。早すぎてもダメだし、もちろん遅すぎてもダメ。
最近は「シェアリングエコノミー」系のサービスが話題ですが、あれだって早すぎたプレーヤーはいまいち成功してなかったんですよね。2012年くらいに一度ブームがあったのですが、当時のプレーヤーはだいたい消えてしまった気がします。
世の中には自分がどうしようもないタイミングの問題があります。これを理解することが、21世紀のビジネスにおいては超重要なのです。

ロジカルシンキングの限界。

これもほんと!ロジカルシンキングとか無駄です。あんなのこじつけですからね。

ロジカルシンキングは、他人を説得する際には絶大な力を発揮する一方、物事の成否を見極めるには、実はそれほど役に立ちません。

論理性が高いということは誰もが納得可能であるということです。しかし、「他人も自分も納得できる」ことは本当に「成功の可能性が高い」こととイコールなのでしょうか。

ビジネス書では、ロジカルシンキングは「物事を体系的にとらえて全体像を把握し、内容を論理的にまとめて的確に伝える技術」などと説明されています。

ここで注目したいのは、「体系的」あるいは「全体像を把握」といった言葉です。人間が「全体像を把握」することなど、そもそも可能なのでしょうか。このあたりに落とし穴がありそうです。


ドワンゴの川上会長の名著「ルールを変える思考法」にも、また少し違った表現で、同じ内容が語られています。こちらの本も超おすすめなのでぜひ。

「儲けることばかり考えていてはダメ」というのは、道徳の話ではなく科学の話です。

(略)「きちんと説明できないんだけど、正しいと自分が思うこと」—これを人間は「感性」という言葉で表現してきたのではないでしょうか。「感性」のところまでいけば、競争が起こる可能性はかなり減る。

【読書感想】ウケるコンテンツを作るコツは、この一冊に詰まってる。川上量生「ルールを変える思考法」

極端にいうと、「説明可能」な時点でダメなんです。「自分でもよくわからないけど、なんかワクワクするもの」こそ、可能性があります。余談ですが、だから、大企業はダメなんでしょうね。大企業って、上司やステークホルダーに説明しないと、新しいことが初められませんから。

「一番になりたい」の限界。

しびれる!

あるフィールドで一番を目指すんだというタイプの人がいるならば、ひとつお伝えしておきたいことがあります。

私も、今のアプリ収益化事業をはじめたときは、とくに深く考えずに「アジアナンバーワン」を目標に掲げていました。

でも、その目標が具体的に見えてきたとき、それはある種の「逃げ」なのではないかと思うようになりました。

一番になること自体を目標にできるのは、すでに誰かがルールをつくっておいてくれたおかげです。一番を目指しているようでは、その時点で「永遠の二番手」なのかもしれません。プレイヤーは、逆立ちしてもルールそのものにはかなわないからです。本当に一番になりたいのなら、自分自身がルールをつくり、誰もいないフィールドに飛びこんでください。

逆説的ですね〜。「一番」というのはすでにレールがあるから言えることだ、と。レールのない世界、競争のない世界に行けば、そもそもランク付けができないのです。

チャンスはここにある。

そうそう、「わかりやすいもの」は、だめなんです。

リアルタイムの状況を見ると自分も含めて誰もがそうは思えないのだけれど、原理を突き詰めていくと必ずそうなるだろうという未来にこそ、投資をする必要があります

あなた自身がそう感じられないということは、競合もまたそう感じられないからです。

ぼくはここら辺弱くて、まだまだ自分の直感を磨き足りない感じです。スピード感はあるつもりですが、それだけじゃ不十分。もっと早く「察知」できるようにならないと。修行が必要だ……。


超おすすめです。

というわけで、読んでおいて損のない一冊です。こういう思考法をする人が増えると、ますますゲームの難易度が上がるんですけどね……。読んでほしくないけど、うちのブログ読者にはご紹介しておきますw
 

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