Airbnbブロガーのミヤザキです!

前回は、空き家を改修した話を紹介しました。


空き家活用も方法のひとつですが、やはり「今住んでいる賃貸の一室を貸したい」という方も多いのではないでしょうか。

自宅シェア型のAirbnbが許可不要で行えるようになれば、こういった方の新規参入も増えるでしょう。


僕は以前、大家さんに対してふたつの転貸許可の交渉をしました。

①日本の九龍城と呼ばれる、とあるグレーなマンション

②今住んでいる高知市郊外のアパート

交渉の結果として、

①はまったく返事をもらえず、

②はすんなり許可がもらえました。

それぞれ「転貸したい」というアプローチは同じにも関わらず、まったく反応が違いました。


その経験から、もし転貸で民泊を行う場合【仲間を見つけて一緒に取り組むべき】だと気付きました。それが大家からの信用を得るためであり、Airbnb本来の魅力を生むことにつながるからです。


【①日本の九龍城と呼ばれる、とあるマンションのケース】

「まずさぁ、アンタにはウチへの愛が感じられないよね」

又貸し前提で借りたいという説明をした結果、大家さん——ではなく、出張ってきた古株の住人から言われた言葉です。


その方は、実際に部屋を見せてもらい、これらが契約云々の話に移ったところで「オレの方が詳しいから」と突然現れました。


「それって又貸しだよね」「又貸しって多分ダメだよね」「トラブル起きたらどうすんの」と立て続けにまくし立て、最後は「愛が感じられない」の一言でぴしゃり。そのうえで「でもまぁ、最終的な判断は大家さんの一言だから」と大家さんに判断を投げて何処かへ行ってしまいました。


結局、大家さんが「まぁあの通りだから、後で住人と話し合って返事するよ」と婉曲的な断りをされて終了となりました。


懐が広い大家であれば、対応力次第で交渉の余地がある

しかし、大家さんからこういった見解も聞くことができました。

「ウチはそもそもトラブルもよく起きるわけで、そこは受け入れられる。しかし、借り主が近くにおらず、すぐに対応できないのはダメだ」

ようは「リスクやトラブルへ対応できるのか?」ということです。厄介なことに、マンションである以上、全体の住人を説得する必要があります。


こちらが取れる方法は、トラブルを解決するための迅速な対応力や資金力を見せて信用してもらう、あるいは大家と利益を分配するレベニュー・シェアリングを活用するか、です。それでも、住人の中にひとりでも反対する人がいればダメになってしまいます。


この体験から「そもそも個人で又貸しの交渉というのは難しいところがある」と感じました。ましてや、何の肩書や資金力のない若造の僕にとってみれば、普通の不動産に行って目的を伝えたところで同じです。


実は、このマンションに住んでいる住人のひとりが、大家に秘密でAirbnbに掲載していた時がありました。実際にゲストを受け入れてはいなかったようですが、もし“住人として普通に暮らすなかでバレないように民泊をやる“としたら、すんなりと始められていた可能性があります。

集合住宅で大家と住人を説得して又貸しを行う方法は、個人にとって非常にハードルが高いわけです。

無許可での転貸が起こるのも当然の流れと言えます。


【②今住んでいる高知市郊外のアパートのケース】

一転して僕が住むアパートで転貸がすんなり受け入れられたのは、全体の部屋数の半分を占める“住人“であるという点が強く働いています。

僕が住んでいるアパートは全部で4部屋しかありません。そのうちの1室を自宅、もう1室を事務所という扱いで借りています(僕個人というわけではありませんが)。


これといったトラブルもなく、今後の予定を考えても、長期で借り続けることになりそうです。これが信用につながり、又貸しについても許可を得ることにつながっています。


また、部屋数が少ないからこそ、他の住人の生活についても理解しています。何かトラブルが起きた際でも、事務所に出入りしている僕の知り合いが対処できます。そういった対応力まで理解されているのか、込み入った説得も必要なく認めてもらうことができました。もちろん大家さんの性格という要素も関係しているかもしれませんが。


家族、仲間、団体といったチーム力で信用を得よう

僕の場合、個人ではなく複数人の組織だからこそ信用されていると言えます。


実際、自分は高知で空き家活用団体を立ち上げて活動しています。

実績として前回挙げたAirbnbへの空き家活用、そしてシェアハウスも作っています。


田舎では、こうした肩書が非常に有効です。少なからず実績があれば“組織“として活動できます。

地方であれば、商店街であったり、地域活性の取り組みであったり、認知されるような名乗り方はいくらでもあります。

組織として活動したり、まとまった部屋数を借りるのは個人にとって難しいかもしれません。


しかし、仲間を見つけたり、部屋数が少ない場所を探すことは可能です。大家さんにAirbnbを教えて、手を組むというのもアリでしょう。

田舎では、Airbnbのシステムを理解して利用できるだけで優位に立てます。


ただの泊まれる場所ではなく、ゲストが溶け込める居場所を作ろう

やろうと思えば、普通に不動産からマンションの一室を借りて、無許可で又貸しすることも可能です。

しかし、物件の良し悪しや許可の有無に左右されるだけでなく、その街の観光や生活を理解できずにホスティングすることになります。


チームでの活用であれば、大家さん含め周囲からの理解を得やすく、周囲の観光や生活を把握したり、いざという時の対応ができます。

責任の問題をきっちりクリアしたうえで取り組めば、たとえ又貸しであっても、ホスティングの可能性を増やせます。


僕の場合は、地元の大学生に声を掛けて、好きな地元の観光名所を案内してもらいました。Airbnbを通した新たな出会いに惹かれて、大学生はその後のホスティングにも力を貸してくれる仲間となっています。


民泊というホームステイは、まだ世間一般に認知されていません。

だからこそ、そのエリアの魅力を引き出せる仲間を集めて、ゲストにとっての最良の居場所を作っていければベストだと思います。


(by Recharge House