これ、おすすめです。


LGBTsと、その家族の苦悩。

ゲイアートの巨匠、田亀源五郎、初の一般誌連載作品。弥一と夏菜、父娘二人暮らしの家に、マイクと名乗る男がカナダからやって来た。マイクは、弥一の双子の弟の結婚相手だった。

「パパに双子の弟がいたの?」「男同士で結婚って出来るの?」。幼い夏菜は突如現れたカナダ人の“おじさん”に大興奮。弥一と、“弟の夫”マイクの物語が始まる――。

「弟の夫」。タイトルからして良作の匂いがプンプンしています。

同性婚は確実に広がっていくでしょうから、この設定は普通に「ありえる話」だと思うんですよね。

安心感をもって読める「ほのぼの」を漂わせつつも、刺さるような心理描写。

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作中では、「同性愛であることに悩むこども」も登場します。このエピソードに救われるこどもは多いんでしょうねぇ…。大人になってしまえばなんとでもなりますが、こども時代は理解者が得にくく苦労しがちです。

Amazonレビューも良質。

30歳になってもカミングアウトは、未だに限られた人にしか出来ません。

中学生の頃は、まわりの人達と会話をなるべくしない様にして、いつも俯いて顔を隠してばかりでした。

みんなと違うことを気づかれるのが怖かったから。

親や兄弟に申し訳無かったから。

大学生になって、初めてカミングアウトした時の事、この漫画を読んで思い出しました。

学校の相談室の前を、自分から入る勇気も無く、行ったり来たりしていた時に、

相談室内から出てきた女性職員の方に何度か鉢合わせ、中に招き入れてもらいました。

顔を真っ赤にして、ぼろぼろ涙を流して、言葉を詰まらせながら、少しずつ今までの思いを聞いてもらいました。

その人は、「誰にも言えずに、今までずっと辛かったでしょう。」と言って、優しく背中を摩ってくれました。

今の学校教育ではほとんど封印されているテーマだと思うので、こうした作品を皮切りに、特にこどもたちへのメッセージが広がるといいですね。


とりあえず、購入しておいて損はない良作です。3巻も楽しみ。


教科書にしたいシリーズでは、「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」もおすすめです。これもまた、救われるこどもが多そうな作品。