日本の端っこ、室戸が面白いですよ!


日本の秘境「室戸」を知っているか

室戸。

地名的には有名な場所なので、高知県外の方でも知っている人は多いと思います。ぼくも移住する前から「室戸」という地名は知っていました。それが高知県にあるとは知りませんでしたが…。

場所はこちら。高知県の東の端っこです。高知市内の我が家からは2時間弱かかります。そして、ここは電車が通っていないので車かバスで来るしかありません。エキストリームです。もはや「秘境」といっても過言ではないでしょう。

人口は少なく、「市」としては全国でワースト4位。15,000人しかいません。目下も減少が続いているようです。

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しかしながら、資源としてはすばらしいものがあります。圧倒的なのは「室戸岬」の奇岩群。日本じゃないような景色が眼前に広がります。最近ユネスコから「ジオパーク」認定をもらっています。

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後述するように、「海洋深層水」も有名です。一時期大ブームありましたよね。

あとはもちろん魚。金目鯛を始め、美味しい魚がたくさん獲れる地域です。ハガツオの刺身が超うまかったです。

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最近星野リゾートが進出しましたね。年内に一泊してレポートを執筆予定です。安くはありませんが…。

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秘境で起業!

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フェイスブックから)


と、なかなかエキストリームでエキサイティングな土地なんですが、なんと、ここで起業している一人の若者がいるんですよ。その名は蜂谷潤さん。1987年生まれの20代です。一体こんな秘境で何をやっているのでしょう?潜入してインタビューさせていただきました。

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こちらが蜂谷さんの会社「うみ路」が手がける事業の全貌。なんだか怪しい緑色の液体が、野ざらしになってぶくぶく言ってます。蜂谷さん、これなんですか?

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ノリです。海洋深層水を使ってノリの養殖をしています。

取水しても使われずに廃棄される深層水があるので、そちらを養殖に活用しています。

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おぉ、これはノリなんですね。ノリがいい蜂谷さんがノリを育てている、というのはなんか面白い。しかも廃棄を使っているというのも今っぽくていい。海洋深層水は栄養が豊富で、すごい勢いで育っていくそうです。これは確かに、室戸じゃないとできないビジネスですねぇ。なるほど。 

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育ってきたノリは、より大きな水槽に移されます。

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大量のノリ。

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「食べてみていいですよ!」と言われたのでペロッとしてみたら、ちゃんとノリの味がします。蜂谷さんのノリは評価が高く、ブランド化された上で販売されています。青のりふりかけめちゃくちゃ美味いので、買いだめてお土産用にしています。ご飯がとまらないですよ。
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驚いたのは、この水槽群、自作したそうです…。「養殖施設を自腹・自力で作る」という凄まじい話を伺うことができました。すごいな…。

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そして、彼らは同時に高級食材のアワビも育てています。

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ノリの養殖の排水を使っているのですが、排水といっても、むしろノリの力で浄化されちゃっているわけです。清浄で栄養分豊富な海水で育ったアワビ、いかにも美味そうです。

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何よりしびれるのは、これらの養殖システムが、すでにビジネスモデルとして完成されている点。若者の夢物語ではなく、しっかりとビジネスになっているんです。「小さなモデルはもう作れた」と蜂谷さんは語ります。このシステムをより大きな規模で運用すれば、この地域に雇用を生み出せる可能性があるわけですね。室戸を照らす地域の星です。


過疎地でもできるビジネスはある

蜂谷さんのお話を聞く前に、室戸で備長炭の製造・販売をしている「炭玄」にもお邪魔しました。

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こちらは現在6名を雇用中で、すでに4名が炭焼き職人として独立しています。高知県内はもちろん、埼玉、愛媛、群馬など、県外の人たちもここ室戸で雇用され、仕事をしています。

炭玄に11人目の戦士『山下聖児』が仲間入りしました!狩猟が得意なタフガイです(^_^)猟期には飲み会が増えそうです(笑)よろしくお願いします!(^_^)

Posted by 土佐備長炭窯元 炭玄 ~sumigen~ on 2015年4月4日

炭玄で修行した安芸市の職人・近藤さんは、障害者雇用にも力を入れていくというからすばらしい!

高知新聞にのせて頂きました!近藤っ!!男前っ!!

Posted by 土佐備長炭窯元 炭玄 ~sumigen~ on 2015年3月22日

高知に越してきてから本当に思いますが、みんな「雇用がない」と言いますが、「雇用は作れる」んですよ。もちろん簡単なことではないんですが、事実として、「うみ路」も「炭玄」も、物流面の課題も多く、かつ人口も少ない室戸で、ビジネスをちゃんと作っているんです。多様な事例が示している通り、地域資源にしっかり向き合えば、十分に雇用は生み出せるのです。

むしろ課題は、雇用を生み出す側の「起業家」の不足だと感じます。起業家が100人いれば、1,000人単位で雇用は生まれるでしょう。東京でアプリ系ベンチャーとか作ってる若者に、ぜひ一度高知に来ていただき、何ができるか考えてもらいたいところです。「地域で起業」も面白いですよ〜。

ついでにいうと、後継者不足も大きな課題です。後継者がいないがために、潰れていくビジネスも多いんですよ。これも簡単ではありませんが、若い人が継ぐだけで、やはり雇用は維持され、生まれていくと思われます。四万十の遊覧船も後継者不足で休止するそうで……うーん、もったいない。

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高知県四万十市の四万十川河口域で遊覧船を運航していた「四万十川観光開発」(四万十市山路)が、3月末で営業を休止している。観光客の落ち込みに加え、台風などで航路復元の浚渫(しゅんせつ)費用がかさむことなどが原因。四万十川橋(赤鉄橋)より下流で国土交通省が運航を認めている遊覧船業者は四万十川観光開発だけで、関係者は「四万十川観光のシンボル的な存在。灯を消したくない」と事業の継承者を探している。

高知新聞:高知のニュース:経済 | 社会:高知県の四万十川遊覧船が休止 航路浚渫が業者に負担 継承者募る


本当に、東京でひいひい言っている暇があるのなら、地域に一度潜り込んで、どんなビジネスができるかを考えてみてほしいです。都市でそれなりの経験を積んだ方なら、地域でビジネスを興すのはそう難しくはないでしょうから。


東京から高知県に移住したよ!

「#移住日記」書いてます。

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