ぼくの周囲には、ちらほら多動症的なリーダーがいるんですよ。


多動症的リーダーの持つ力

彼らはこんな人たちです。

  • どんどん行動する割に、予定調整が適当
  • 周囲から見ると、かなり大風呂敷な発言をする
  • 事務処理能力ゼロ
  • 専門的な知識や能力があるわけではない(ように見える)
  • 生活能力が高い。現金ゼロでも生きていける(ように見える)
  • 言語運用能力が低い。自分自身について、自分のやろうとしていることをうまく説明できない
  • 異様な行動力。気がつくと物理的に遠い場所にいる
  • 他のメンバーが処理できないような仕事をどんどん引っ張ってくる
  • 人たらし。他のメンバーが気付かない間に仲間をどんどん増やしていく
  • そして、ときに他のメンバーをうんざりさせ、一部は離れていく
  • けれども、総合的に見ると仲間はどんどん増えている

どうでしょう。こういうリーダーいませんか?出るところに出れば「多動症」と診断されそうな人たちということで、多動症的リーダーとぼくは呼んでいます。

彼らは持ち前の「愛される力」をもって、さまざまな場所に出向き、どんどん仲間を集め、周囲に迷惑をかけながら、組織を力強いものにしていきます。


事例① 税所篤快

ぼくの周囲でまず思いつくのが税所くん。動画教育を世界に届けるNGO「e-education」を立ち上げた人物で、気が付いたらソマリランドで大学院を作っていました。ちょっと何言っているかわからない。会うたびに行動力のスケールが違いすぎて爆笑させられます。彼にとって世界はものすごく小さいものなのでしょう。

ちょうど新刊を出したばかりで、その名も「突破力と無力」。意味不明の突破力を実感できます。

迫る暗殺者の影、ロンドン極貧バナナ生活、25歳。地球の果てに大学院を創る。

彼は良い意味でも悪い意味でも、周囲を振り回しつづけて生きている感があります。それと同時に、強烈な求心力を備えているのでどんどん仲間が増えています。ちょうど「台風の目」のようなイメージですね。坂本龍馬が生きていたら、多分こんな感じだったんだろうなぁ、と思わされる人です。歴史の教科書に載りますよ、この人は。


事例② 家入一真

連続起業家だったり政治家だったりする家入一真氏も多動症的です。多動症に加えて躁鬱的なところもあるので、近くにいる人たちは非常にめんどくさい思いをしていると思われます。ぼくも何度かアポをすっ飛ばされた経験があります。

事務的な能力の低さは際立っており、ご本人曰く、Excelがわからないそうです。IT系上場企業の社長を経験した方で、Excelがわからないというのは驚異的です。周囲のメンバーが見事に補佐していたのでしょうね。

でも、家入さんがすごいのは愛されているんですよね。同じくらい嫌われている気もしますが…しかし、嫌われていることがまた周囲に愛される力の源になっており、それがゆえにまた嫌われるという、存在するだけで周囲に「好悪のスパイラルゾーン」を生み出す、少年漫画的な人物であると見ています。


事例③ 玉城秀大

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高知で出会ったNPO法人「輝くいのち」の代表、玉城さんもひどい多動症的リーダーです。彼はタイで「虹の学校」という学校を経営しつつ、高知で「光の種」という素敵カフェを運営しつつ、高知で「高法寺」の住職をしているという、ちょっと謎の人物です。やはり事務処理能力は低く、よくNPO法人格を取れたなぁ…と周囲の人々のサポート力の高さに感銘を受けています。

彼のまわりには様々な人材が溢れており、タイで運営している学校は「designboom」が選ぶ「2014年の建築10選」に選ばれていたりします

Top 10 reader submissions 2014 architecture designboom 818

玉城さんは巻き込み力が半端なく、「あ、イケダさんはじめまして。私も玉城さんと知り合いなんですよ〜」という会話を高知で何度したことか。クチコミパワーで仲間が仲間を呼んでいる感があります。

かくいうぼくも巻き込まれてしまいまして、クラウドファンディング企画のお手伝いをしています。移住直後、なんとなく「光の種」に入ったら玉城さんに「イケダさんですか!?」と声をかけられ、そのまま仲良くなって今に至る…という感じです。日本が誇るすばらしいNPO団体なので、ぜひみなさまご支援を。素敵なふんどしもゲットできますよ。

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とまぁ、このような感じで、大して頼まれてもいないのに仲間になってしまうわけですね。


存在自体がストーリー

多動症的であるがゆえ、彼らは適度に周囲にいる人々を、常にワクワクさせることができます。次はどこに行くのか、今は何をしているのか、1年後はどうなっているのか。彼らは存在自体がストーリー性を持っており、勝手に周りが追いかけてしまうんです。

彼らは情報発信が苦手なので、メディアとしては格好のネタでもあります。こちらも取材していて「え!?そんなことしてるんですか!?」と驚きがたくさんで、大変楽しい時間になります(あとから関係者に訂正を求められることもありますがw)。

不思議とネガティブなニュアンスが漂っていますが、ぼくは「多動症」というのは褒め言葉だと思うんですよね。すごいじゃないですか、ナチュラルボーンに「多動」でいられることって。「天才」の言い換えだとすら思いますよ。ぼくももっと多動になりたいです。