先日ビッグイシュー・オンラインのイベントの一環で、佐藤慶一氏をお呼びして非営利メディアの国内外の動向についてお話いただきました。


プロパブリカに学べ

特に面白かったのがプロパブリカの話。ピュリッツァー賞を獲得している非営利メディアです。

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さも大きなメディアだと思い込んでいましたが、佐藤氏によれば、プロパブリカのUUはなんと月間50万。めちゃくちゃ少ないんです。どのくらい少ないかというと、うちのブログと同じくらいの規模なんです。マジですか。うち、プロパブリカと同規模なんですか。

しかし、プロパブリカは社会を変えているわけです。その戦略について、佐藤氏のスライドを引用させてもらいましょう。

いわく、彼らのポイントは「配信パートナー」。100以上のメディアとタイアップし、記事を配信しているそうです。

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具体的にはこういう考え方だそうで。プロパブリカは、より大きな影響力を持つメディアに記事を提供しているわけです。一律で記事を提供するわけではなく、パートナーとの相性を見て戦略的に配信しているとのこと。

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プロパブリカでは、調査報道の記事によって、100以上のパートナーから配信先を選ぶことで、社会的なインパクトを最大化することができているのでしょう。

これは面白い考え方だと思うんですよね。ハードな調査報道のような、「良質なコンテンツ」を中心に制作しようとする場合、影響力を持つのは基本的に難しいわけです。うちのブログで調査報道やったとしても、たいして読まれないでしょう。BuzzFeedのようにバイラルコンテンツでアクセス数を増やしていくのも一つの手段ですが、何だか遠回りな気もします。

が、本当に伝える価値があるコンテンツなら、既存のメディアはそれを欲するはずなんです。バラエティ番組はよく見られますが、一定数の視聴者、読者は、ハードなコンテンツを求めているものですから。

たとえ話でいえば、多分、エンタメのイメージが濃いフジテレビは、「NHKスペシャル」のような硬派なコンテンツを欲していると思うんですよ。プロパブリカの場合は、そういう固めのコンテンツを無償で提供してくれるわけです。お互いにとっていい話ですよね。


うちも転載戦略に出ています

プロパブリカほど戦略的ではありませんし、コンテンツの方向性も違いますが、うちも自分のメディアに囚われず、多くの媒体に記事を配信しています。

現在、BLOGOS、現代ビジネス、Yahoo!ニュース、Oricon TV、Spotlight、macaroniなどのメディアに転載許可を与え、ときおり記事を配信していただいています。そしてこれらのメディアから、SmartNewsやGunosyといったスマホメディアに流れていきます。

個人ブログの集客力は限界がありますから、たくさんの人に読んでもらいたければ、転載戦略はとても合理的なんです。あとは、それに見合ったビジネスモデルを創ればいいだけです。具体的にいえば、「脱バナー広告」「記事広告の制作」「有料サロン」あたりが鍵になるのでしょう(ちなみにプロパブリカは寄付に加えて、データ販売に注力しているそうです)。


本当に言論で社会を変えようとしているのなら、ぼくらブロガーは、パートナーとして転載してくれるメディアを増やすべきであり、ある程度、彼らの気持ちを汲んでコンテンツを制作するべきです。

ぼく自身はパートナーサイトの気持ちを汲むことまではできていないので、今後はそういう観点でもコンテンツを制作していければなぁ、と思った次第です。


佐藤慶一氏のお話は、いつも新しい気付きをいただけますね。すばらしい才能です。スマートニュースさん、年俸1500万円くらいでヘッドハントするといいと思いますよ。彼は次の世代のメディアメーカーです。

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