このマンガすばらしかったのでご紹介。第一巻が出たばかりです。


「ケースワーカー」が主人公の異例の作品

IMG 0585

ケースワーカー。あんまり一般的に知られていない職業だと思います。本書は、ケースワーカーを仕事にする主人公を描いた、漫画史的に見ても異色の職業本となっております。

ケースワーカーの仕事は、主に生活保護受給者に対して、相談・援助業務を行うこと。

結論から言いますと、ケースワーカーとは福祉事務所で現業を行う職員の通称です。現業員とは、相談援助の第一線で働く職員のことです。

ケースワーカーとは?

ぼくも知人にケースワーカーがいますが、仕事はかなりハード。仕事量的にも、メンタル的にも、簡単な仕事とはいえません。第一巻では、新人ケースワーカーである主人公・義経えみるが配属早々様々な困難に打ち当たるシーンが描かれます。

IMG 0586

高齢受給者の支援の引き継ぎに来たら、認知症が始まっている疑いがあったり、

IMG 0587

生活保護費を借金の返済に黙って使っている受給者に出会ったり、

IMG 0588

ギリギリで頑張るシングルマザーの方の危うさに触れたり…人間精神の深いところを覗き込む仕事に翻弄されます。

IMG 0592

執筆にあたっては綿密な事前取材をしていると伺っておりまして、実際数多くの協力者・協力団体の名前が掲載されています。最近のマンガは徐々にジャーナリズムに近づいて来ていると感じるのですが、この作品は象徴的ですね。

IMG 0593

かなり賛否のあるテーマですが、第一巻の時点ですでに、フラットかつドラマティックに描くことに成功していると感じます。ここから先、どのようにして主人公が人間的に成長していくのか、間精神の闇の部分をどこまで突っ込んで描いていくのか、ワクワクします。

それと同時に、本書は生活保護問題に関する具体的な知識を与える、教科書的な機能も果たして行くでしょう。ネット上には「生活保護を受けている人間はクズである」などの信じられない意見も散見されますので、本書がぜひともそういう人々にも届くことを祈りたくなります。


しかしまぁ、最近のマンガのレベルを実感させられますね。

だって、これ基本的におひとりで執筆しているわけですよ。関係者の取材もして、自分なりの見解を練って、その上で多くの人が楽しめる物語を作り上げる。テキストをベースに活動しているぼくからすると、漫画家の方々は魔法使いみたいだなぁとよく感じます。古い表現手法ではありますが、作家のレベルが上がったことで、マンガというフォーマットの価値があらためて輝きはじめた感がありますね。


というわけでぜひ。ぼくは紙の本で読みましたが、ぼちぼち電子書籍版も出てくるはずです。


お知らせコーナー

新世代努力論」好評発売中!

イケダハヤトってそもそも誰?何者?

2,000DL!「仏教は宗教ではない

祝3刷!「武器としての書く技術


東京から高知県に移住したよ!

イケダハヤトは高知県に移住します。

イケダハヤトが高知県に移住した10の理由

「#移住日記」始めました。


質問募集中!メルマガで答えます。


今日も元気にツイート中