ふと買った本で、これまた大当たり。グリーフケアの最前線がまとまった良著ということで、書中からピックアップしてご紹介します。


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葬送にまつわるNGワード集

特に興味深かったのは、なんてことのないお悔やみの言葉が、遺族にとって「思いやりのない言葉」に聞こえてしまうことがあるという話。

まず、著者が行った調査を引用。

以前に私がおこなった調査で、「死別後につらかったことはなんですか?」と尋ねたことがある。そのとき「思いやりのない言葉をかけられた」との回答を選択した人が、全体の38%もみられた。

ぼくは大きな死別は経験していないのでわかりませんが、4割近い人が「言葉」にまつわる辛い体験をしているというのは、ちょっとびっくり。というか、ぼく自身も誰かを悪気なく傷つけてしまいそうです。「思いやりのない言葉」の中身はどういうものなんでしょう。

著者は以下のような言葉を例として紹介しています。

精神科医として日々、遺族に向き合う大西秀樹は、遺族を傷つける"思いやりの言葉"として「大往生でしたね」「がんばってね」「あなたがしっかりしないとだめ」「元気?」「落ち着いた?」「気持ちの整理つきましたか?」などを挙げている。

いずれもけっして攻撃的な言葉ではなく、一見すると親切心から発せられた言葉のようにも思えるが、遺族にとってはなんの慰めにもなっていないのではないかと大西は指摘している。

印象的なエピソードもご紹介。これ、言ってしまいそうですね…。

ある勉強会で知り合った公立病院の看護師長から聞いた話だが、彼女が以前、高齢の女性患者が亡くなった際に「大往生でしたね」という言葉を口にしたところ、それを聞いた家族が激怒したという

(中略)この言葉を第三者から言われると、あたかも「長生きしたからよかったじゃないの」と言われているかのように感じ、不快に思う遺族も少なくない。(中略)亡き人の死が、"大往生"であったかどうかを決めるのは遺族なのである。

他の例では、「いつまでも悲しんでいても死んだ人は喜ばないよ」という言葉も。

「いつまでも悲しんでいても死んだ人は喜ばないよ」も、ときに遺族にかけられる言葉のひとつである。この表現は、人によっては背中を押すことにもなるが、裏を返せば、「いつまでも悲しんでいることは亡き人を悲しませる」と受け止められることもある。その場合は、遺族は悲しんでいることを攻められているように感じ、人によっては「なかなか立ち直れないダメな私」と自己嫌悪に陥りかねない。

「立ちなおる」という言葉も、遺族の感情を害することがあるとか…。

事実、この"立ちなおる"という言葉を好まない遺族も少なくない。私自身、(中略)「私は立ちなおることなんてない」と強い口調で言われた苦い経験がある。

数年前に夫を亡くしたというその女性にとって、"立ちなおる"とは故人を忘れ、なにごともなかったかのように日常に戻ることを意味していたらしく、その言葉を無遠慮に使った私の話は堪え難かったようである。

じゃあどうすればいいんだ!と困ってしまいますが、変に言葉で行動を促そうとするのではなく、その人のその状態を受け入れ、「そばにいる」ことが大切なのでしょう。

近代ホスピスの母と呼ばれる英国のシシリー・ソンダースは、死にゆく患者や家族にたいするケアの原点は、"Nothing, but being"であると述べている。すなわち、なにかをするのではなく、その人とともにいることが基本であるというのである。

ケアとしては、言葉をかけるのではなく、死別に苦しむ彼らが、「自ら語り始める」のを待つのがよいのかもしれませんね。自分で物語ることによって、人は癒され、受け入れることができるようになるので…。


「弔い」は残された者の「権利」

ぼくも昨年、大好きな祖父を亡くしていたりします。そういう経験からすると、「泣いてもしょうがないよ」というのは明らかにNGワードだなぁ、と思います。涙によって、人って他人の死を受け入れられるんですよね。ぼくもこれは自分で体験して驚きました。泣くことには大いなる意味があるんです。

そういう意味で、葬儀というのは、「遺された人がちゃんと泣ける場を用意する」ことに意味があるのでしょう。著者はこんな言葉も紹介しています。これ、強く共感しますね。

最近、「家族に迷惑をかけたくない」ので「自分の葬儀は最小限に、簡素に」と希望する人が増えているという。しかし、残される家族の視点から見れば、葬送儀礼には遺族にとっての意義もある。葬送ジャーナリストの碑文谷創は、弔いというのは、残された者の「義務」というよりも、「権利」というべきかもしれないと述べている。


という感じで、自分の死、他人の死を受け入れることについて考えさせられる一冊です。あなたもぼくも、いつ死んでもおかしくないので、こういう本は日常的に触れておくべきだと思います。

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