ブランドコンテンツの一環として、新興サービスのレビューを始めました。第一弾はC2Cのシェア系サービス「モノシー」です。

モノシー CtoCシェアで新しい体験を


人も場所もレンタルできるC2Cプラットフォーム

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「モノシー」はいわゆる「C2C(消費者対消費者)」での貸し借りを促進するためのプラットフォーム。特定分野に絞り込んでいるわけではなく、Claigslistのようにオールジャンルでの対応です。モノだけではなく、人や場所の貸し借りもできる点が新鮮。

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ぼくも貸し出してみました。1日に10万円です。安いでしょ。

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外骨格を貸している人も。すごいなこれ。

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スケルトニクスは,腕や足の動きに追従して動くリンク機構を用いて四肢の動作すべてを拡大し,通常の人体では表現できないダイナミックな腕や足の動きを実現できる動作拡大型スーツである.動力は人力のみでアクチュエータは搭載されておらず,装着された人間にはスーツの重量と拡大率に比例した負荷がかかる.

スケルトニクス (東京都八王子市)レンタル | モノシー

場所のレンタルは普通に便利そうですね。

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取引を安全にサポートする仕組みも用意。10万円の補償制度というのは新しいですね。

モノシーは、お客様がお互いに安心してシェアを行っていけるように様々な取り組みを行っております。詳しくはFAQを御覧ください。

  • 実名制・レビュー・facebook連携で、取引前に相手を確認できます
  • デポジット(保証金)システム
  • 取引でのトラブルのモノシーによる仲裁
  • 最大10万円の補償制度

使い方 | モノシー


開発者に聞いてみた

今回はブランドコンテンツということで、開発者の本部剛さんにお話を伺いました!

イケダ:気になるのは、ジモティーなどなど、競合サービスとの差別化です。その点についてはどのように考えているのでしょうか?

本部:ジモティーやヤフオク、メルカリは中古品の「売買」がメインだと思います。

レンタルの場合、相手が信用できるかどうかが、売買よりも格段に重要になってきます。売買にはない破損や紛失のリスクが存在するからです。ここをモノシーでは重点的に対処しています。

実名制やfacebook連携などで、相手が信頼できるかどうかをスクリーニングできるようにしています。また料金もモノシーを経由すること で安心して受け渡しすることができます。デポジット(保証金)システムも導入し、万が一トラブルになった場合はモノシー運営サイドによる仲裁 も行います。また盗難などの犯罪性がある場合は、弊社リスクで最大10万円まで補償致します。

これらの安心して取引を行っていただける仕組みで差別化しております。

そもそも売買ではなくレンタル、というあたりが差別化ポイントということですね。たしかに、個人間レンタル市場を攻めようとしているサービスは、少なくとも国内ではまだ希少です。


イケダ:2010年頃「livlis」というシェア系サービスが盛り上がりましたが、開発者いわく「儲からない」とのことでした。シェア系サービスは基本的に儲からないと思いますが、モノシーのビジネスモデルはどうなっているのでしょうか?

本部:取り扱い料金の10%+50円を手数料として頂いております。

オーナーと借り主のお金の受け渡しは、モノシーを経由してクレジットカード決済をしていただきます。借り主からは予約時に決済していただきま す。レンタルが完了した後にオーナーのアカウント残高に手数料が惹かれた金額分が加算されます。オーナーは任意のタイミングで自分の銀行口座 に振り込むことができます。

掲載時の費用などはとっておりませんので、「とりあえず掲載」していただければ嬉しいです。

なるほど、手数料10%を取るわけですね。AirBnBの手数料が6-12%(ゲスト)+3%(ホスト)であることを考えると、シェア系サービスとしては適正な水準といえそうです。サービスがスケールしていけば、ここら辺はさらに下げることができるのでしょう。月間2000万円くらい流通してくれば、だいぶ安定してきそうです。


イケダ:そもそもなぜ、このサービスを作ろうと考えたのでしょうか?

本部:行きつけの美容院の若い美容師の方の悩みがきっかけでした。

彼女は、美容コンテストに積極的に参加しているのですが、その時に困ったことが2つあると。一つがモデル探し、もう一つが撮影時の衣装の手配です。モデル探しの方はピンと来なかったのですが、衣装の手配についてすぐに解決方法がひらめきました。

美容コンテスト用の衣装は、普通の服とは違いクリエイティヴなので一般には販売されていません。なのでオーダーメイドで作ってもらうのです が、安くて7万円以上かかります。しかも3体提出コンテストもあり、その場合20万円以上もかかってきます。

その悩みを聞いた時に、服飾の学生が卒業制作で作っている作品を借りれば良いじゃないかと思いつきました。僕は元々ファッションデザイナーで、服飾専門学校にも行っていました。僕自身、卒業制作の作品は今も大切に実家の押入れの中にずっと眠ったままです。専門学校生にとっても作品を世に出すことができるし、美容師も良い作品を使うことができるのでwin-winのモデルになると思いました。

当初はこの美容師-服飾学生をつなぐだけの小さなサービスを作るつもりでいました。ただシステムを作る手間は同じですので、とりあえず何でも取り扱えるようにしてみよう単純な思いつきで、今のサービスの開発をスタートしました。

ただよく考えると、何でも取り扱いできる事によって、「誰でも工夫次第で収益を得ることができる」サービスになります。

何かに特化すると「持つもの(貸す人・収益を得る人)」と「持たざるもの(借りる人・お金を払う人)」が固定化されてしまいます。僕は「誰でも工夫次第で収益を得ることができる」世界を作りたかった。世界的に今進もうとしているシェアリング・エコノミーとは、そのような方向だと思 うのです。なので、「すべてのもの」をシェアできるマーケットプレイスにしました。

というわけで、開発者の本部さんへのインタビューでした。サービスのフェーズとしては、まだまだ出品点数が少ない状態です。まずはビジョンを実現するためにも、レンタル品の獲得が最優先になりそうですね。


ぼくはこう思う

モノシーの戦略は興味深くて、トレンドでいうとむしろ「すべてのもの」ではなく、「特定のもの」をターゲットにするのが今は一般的なんですよね。これは「すべてのもの」をシェアするClaigslistが、スタートアップによって細分化されている様子を表した図です。

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日本でもシェアサービスの細分化は始まっており、場所共有の「スペースマーケット」が代表例として、カットモデルのマッチング「カッタロッカ」、チケットの売買「チケットストリート」などなどが立ち上がっています。今後も細分化は進んでいくんでしょうね。

なぜ細分化するかというと、その方が

  • 出品を集めやすい
  • 絞った方が受給をマッチングさせやすい
  • UI/UXデザインが容易になる
  • ターゲットユーザーの共感を得やすい

からなのでしょう。資金が少ないスタートアップとしては、細分化戦略は合理的だと思います。

ジモティーのようにある程度の資金がある状態ならまだしも、スタートアップでオールラウンダーを目指すのはかなり厳しい戦いを強いられそうです。実際、「Socueus」や「ネスレゆずりば」あたりは開店休業状態となっています。ネスレのこれ、プレゼントキャンペーンやったり、けっこうマーケティングコストもかかっていた感じなんですけどね…。あ、スマホアプリも出してるんだ。

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(実質死んでいる「ネスレゆずりば」)


というわけで、オールラウンダーを目指すモノシーは慎重に戦略を立てて歩んでいく必要があると思われます。現実的には、オールラウンダーを目指しつつも、特定ジャンルのマッチングを促進していくのがよさそうです。まずは育児から、まずは物件から、など。

もしくはオールラウンダーでありつつ独自色を出す、なんて道もありそう。すでに外骨格のような珍しいものもシェアされているので、たとえば「他のシェアサービスでは絶対に貸し借りできない、世界中の珍しいものをレンタルできるサービス」とかだと話題性もあるのでスケールしやすそう。イケダハヤトがレンタルできるのは、とりあえずモノシーだけ!

シェア系サービスという立ち位置上、もっと地域コミュニティに寄り添ったものにしていっても面白そうですね。町単位でシェア仲間を見つけることができるサービスにしていく、とか。それこそぼくが住む高知市とか、うまく広めていったら使われそうな感じがします。コンパクトシティでありつつ車社会ですから、土壌としてはよさそう。


モノシーがリリースしたのは5月17日。リリースしてちょうど1ヶ月。ウェブによって中抜きが排除されていくというのは間違いない流れですから、これからどう進化していくのか楽しみですね。まずはぜひサイトをチェックしてみてください。自分を貸すのはすぐできるので、登録してみると面白いかもしれません。

モノシー CtoCシェアで新しい体験を