シニア世代にタブレットの普及を目指す「シニア世代のiPad活用大会」に参加してきました。メディアとして取材したのは多分ぼくだけなので、けっこう貴重なレポート。

主催は「シニア・システム協議会」「シニアICTクラブ船橋」の二団体です。参加費は300円というお値ごろ価格!


会場風景

まずは会場風景の写真を一枚。50人程の方が参加し、8割はシニア世代という感じでした。

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当日は13人の方が登壇なさいました。主婦にはじまり、税理士、会社代表、ミュージシャン、フリーライターまで、幅広い方がプレゼンを披露しました。プレゼンはもちろんiPadで行われます。

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3ヶ月でLINEを使いこなすシニアたち

冒頭のセッションでは、3ヶ月前にiPadを購入したばかりの2名の方が登壇なさっていました。

驚いたのは、iPadを買ったばかりのシニア世代が、すぐにLINEを使いこなしていたこと。個人差はあるのでしょうけれど、「女学生の集まりのように、LINEを楽しんでいます」という表現がツボでした。画面だけ見ると本当に学生と変わらないコミュニケーションが展開されていました。

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もっとも使い方は様々で、発表した男性の方はYouTubeアプリでカラオケの練習をすることに使っているとのこと。タダでカラオケの練習ができるので、大変気に入っているそうです。

プレゼンをした税理士の方(タブレット歴3年)は、DropboxとEvernoteを使いこなしており、仕事・プライベートで活用しているとのこと。会場のみなさんも熱心に話を聞いており、Evernoteをその場で使いこなそうと頑張っておりました。

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iPadで絵画を楽しむ方も。これは会場でも「おぉー…」という驚きの声が上がっていました。

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「私ノート」の話が面白かった!

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なんと、当日はエンディングノートアプリ「私ノート」を開発しているデジアド株式会社の藤沢修三さんもいらっしゃっていました。プレゼン超カッコよくて痺れました。

この「私ノート」アプリは、豊かなセカンドライフを提供するiPad専用のアプリケーションです。 自分の生い立ちや家族の事、家系図の作成、介護や医療についての希望、アルバム作成、葬儀やお墓・法事の事前準備や日記機能など合計8項目のノートが作成できます。

人生の大きな節目を迎えた団塊の世代の方々が、これまで生きてきた証しを記録し、 思い出を整理するために。それと同時に、第二の人生を設計する際に。 これからの人生を楽しく、幸せなものにしていただくために。

そして、団塊の世代の方々だけに限らず、団塊ジュニア世代や、 それ以外の世代の方々もご自身の人生を見つめ直すツールとしてご活用ください。

「生きた証を次世代に残すデジタル記録帳」というキャッチコピーが痺れます。シニア向けアプリというのはマーケットとして可能性を感じます。当日は赤裸々にビジネスモデルも開示なさっていましたが、ブログではオフレコにしておきます。なるほどなぁ…。

私ノート
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有料アプリのダウンロードには抵抗感があるみたい

参加して興味深かったのは、シニア世代の方々は意外と有料アプリへの抵抗感が強いように見えたこと。iPadを使いこなしている人でも「私は無料しか使いません!」と断言する方がいらっしゃいました。

恐らくですが、まだネットで課金するということに抵抗感があるのでしょう。楽天やAmazonならまだしも、アプリやウェブサービスは無形物ですし。ここら辺の意識調査があれば面白いのですが、残念ながら見つかりませんでした。


孫の写真・動画はやっぱりキラーコンテンツ

全体的に「動画」はキラーコンテンツな感じがします。この薄い端末のなかで、高画質動画がサクサクと表示されることに、素直な感動があるのかもしれません。ぼくも最初にiPadのディスプレイで映像を観たとき、けっこう感動した記憶があります。

その中でも、さらにキラーなコンテンツは「孫の写真」。これはまぁ、わが家でもそうなっているのでよくわかりますね。わが家ではウェルノートが大活躍しております。


「シニア」といっても多様である

とはいえ、会場の温度を伺っていると、かなりリテラシーと関心度に格差があるような印象も抱きました。会場にいらっしゃっている方は比較的リテラシーも関心も高いと思いますが、それでも多様性を感じ取ることができました。

当たり前といえば当たり前ですが、デジタルが分かる方は、かなりよく理解なさっています。なんせEvernoteとDropboxを使いこなして、プレゼン資料までバシバシ作っているわけですから。元ソフトウェアエンジニアの方なんかは、下手するとぼくよりアプリ使いこなしていました。

また、大きく分けることができるとしたら、男性的なニーズと女性的なニーズは、かなり分かれているような印象も受けます。Evernoteとかはけっこう男っぽい気がしますし、実際ぼくら世代でも、Evernoteバリバリ使いこなしている女性は希有ですしね。


人生を深く歩んでいくに連れ、それぞれが歩む距離感というのは乖離していくものです。「シニア世代」と一括りにするのは容易ではないなぁ、というのが参加してもっとも心に残った感想ですね。「私ノート」の藤沢さんなんかは、「シニア世代」というよりは「ベンチャー起業家」という印象でしたし。色々と刺激がいただけるので、今後もこういう場には足を運びたいと思います。


シニア世代のマーケティングに関しては以下の書籍がおすすめ。