痛ましい事件ですね。


事件の概要

横浜市で、今月14日に幼い男の子の兄弟2人がベビーシッターの男に預けられたあと、行方が分からなくなり、警察が捜査していたところ、17日、保育室として使われている埼玉県富士見市のマンションの部屋からこのうち2歳の長男とみられる男の子の遺体が見つかりました。

遺体は不明兄弟の兄か ベビーシッター聴取 NHKニュース

報道によれば、マッチングサイトを利用したそうです。

横浜市磯子区の20代の母親がベビーシッターを依頼したとみられるインターネットのサイトは、子どもを預けたい人とベビーシッターの仕事をしたい人が相互に書き込みを行う掲示板になっていて、契約を結ぶ際には当事者間が直接連絡を取り合う仕組みになっているということです。

母親が依頼したとみられるサイトは NHKニュース

調べてみると、この種のサイトっていくつかあるんですね。軽くリンク集作ってみました。

業界ルールで対応できればよいですが、人命が絡む以上、これらのマッチングサイトには何らかの法的規制が求められても仕方がないと思います。


「ネットでベビーシッターを探すなんて、親が無責任すぎる」?

で、ネット上の反響を見ていると、ちょいちょい「ネットでベビーシッターを探すなんて、親が無責任すぎる」「そんなベビーシッターに預けるなんて理解できない」的な意見が見つかります。この種の話は、とかく「親が非常識だ」「親の責任だ」と帰着させられがちです。鈴木宗男さんもこんなことを書いてますね。

報道で知る限り母親とベビーシッターの男は面識もなく簡単にインターネットでのやり取りである。母親として見ず知らずの人に預けた場合、安全性とか誘拐とか頭になかったのだろうか。親として無責任な面があったのではと思うのは私だけだろうか。

自由主義・民主主義は相手を信用する。性善説が基本になるが、自分の子供を簡単に知らない人に預ける、あまりにも安易なやり方に何とも無神経と言わざるを得ない。

3月18日(火)ムネオ日記

が、そこでお話を終えてしまっては前進しません。リスクの高いサービスを利用しなくてはいけない背景がそこにあるわけですから。

うちも子育てをしている身ですが、「短時間・短期間、子どもを預かってもらう」という場合に頼れる選択肢は、実際のところ限定的です。公的な支援については、情報を探すのも難しいです。厚労省の「ファミリーサポートセンター」とか、どのくらい認知度あるんでしょうかね…うちは妻の実家が近いのでだいぶ助けられていますが、そうでなければどこを利用していたのだろう…。


時間・金銭に余裕がない人ほどハイリスクなサービスを利用する

好き好んで、あえて「リスクが高いサービス」を利用する人なんていない、ということは理解しておくべきだと思います。ネット上のハイリスクなマッチングサイトを利用する方々は、時間的・金銭的に合理的判断をした結果、こうしたサービスを利用しているわけです。

端的にいえば、「時間・金銭に余裕がない人ほどハイリスクなサービスを利用する」という状況が生まれてしまいがちなのです。これは公正とはいえないでしょう。

余裕のない親たちが、安心してサッと子どもを預けることができるインフラを整えていくべきだと思います。そして、そのためならぼくたちは負担増も受け入れていくべきです。問題を家庭のなかで解決させようとする限り、ハイリスクなサービスを利用せざるを得ない人たちは減っていくことはないでしょう。

親たちはなぜハイリスクなサービスを利用してしまうのか、どのような解決策があり得るのか、議論を深めていきたいところです。


駒崎さんが連続ツイートを登校しているので引用しておきます。