フォロワーの方から「ブログのうまい・下手の基準を教えてください」と質問されたのでブログに書いておきます。この質問は面白いですね。ありがとうございます!


1. 時事ネタに乗れるか

もっとも分かりやすい巧拙の差は、時事ネタに乗れるか否か。アマチュアの方は時事ネタに乗れない方が多いです。

うまい人はやはりタイムリーに球を投げます。NPOフローレンス代表・駒崎さんの「選挙に行かない男と、付き合ってはいけない5つの理由」とか天才だと思います(選挙当日にアップされた記事です)。

ただ、時事ネタに乗る「能力の有無」と、実際に乗るかどうかの「判断を取るか」は別の問題です。時事ネタはどうしても賞味期限が短くなってしまう&炎上しがちなので、「あえて」時事ネタには触れないという選択肢もありえます。


2. ブログ全体、または記事レベルで「独自の切り口」があるか

一目見てうまいな、とわかるのは「独自の切り口」の有無。これは実例を出すとわかりやすくて、たとえば「脱社畜ブログ」なんて最高の切り口ですよね。有無を言わさぬパワーを感じます。すばらしいパッケージングです。

脱社畜ブログはブログ全体の切り口ですが、もう一段低いレイヤーでは「記事レベル」の独自性も重要です。ここら辺はちきりんさんが良い実例でしょうね。この人は何を書くにも「ちきりん的」な切り口があります。


3. 記事生産スピードが速いか、遅いか

これは表面的にはわかりにくいんですが、明らかにこの人速い!というときはレベルの違いを感じます。サクッと瞬時に書き起こしをアップするnarumiさんなんかが好例ですね。ぼくも生産スピードにはけっこう自信があります。

「速さ」は持久力にもつながってくるので、非常に重要なパラメータです。筆が速ければ、毎日15分しか時間が取れなくても、何の問題もなく毎日更新できますからね。「一記事書くのに1時間以上掛かる」という人はどうしても持久力で劣ります。


4. 淡々とある程度のボリュームの記事が投稿されつづている

というわけで、ある程度のボリュームのある記事を、淡々と投稿しているブロガーは「あぁ、この人はうまいんだろうなぁ」と推察できます。下手な人はどこかで息切れしてしまいますから。ほんとは慣れてくると毎日更新する方がラクだったりするんですけどね。

あと、ブログってスポーツとか音楽と同じで、続ければ続けただけ、基本的にはうまくなります(その際には、試行錯誤していくことが大切です)。検索エンジンのアクセスも蓄積していくので、収益性も高まっていきます。


5. ビジネスモデルを意識しているか

「ブログを収益につなげるかどうか」という問いも存在するんですが、基本的に、ビジネスモデルを意識して書いている人は巧いですね。やっぱり「稼がなきゃいけない」という圧力は、人を成長させるものですから。

実例ではThe StartupのUmekiさんが挙げられます。彼は200人以上のオンラインサロン会員を獲得している希有なブロガーです。一挙手一投足に注目する価値があると思っております。バナー+アフィリエイトというのは定番ですが、まだまだ可能性はありますからね。


6. 自分をさらけ出せているか

個人的にはこれがもっとも重要。下手な人はどこかで自分をさらけ出すことを恐れています。それゆえに突き抜けることができず、つまらなくなってしまう、と。

「バカだと思われるんじゃないか」という恥や、「こんなこと書いたら嫌われるんじゃないか」という恐れを払拭できたときに、ブログというのは一枚脱皮します。このプロセスを通っているかどうかって、案外パッと見るだけでわかるんです。最近刺さったブロガーだと、木村映里さんはすばらしいですね(「元キャバ嬢で看護学生」木村映里さんのブログ記事がすばらしい : イケハヤ書店)。普通ここまでさらけ出せません。


長らくブログを書いていると、ほとんど直感的に「うまい/下手」は判断できるようになります。まだまだ言語化できていない要素もありますが、とりあえずこんな項目になるでしょう。何かの参考になれば幸いです。


ブロガー指南書は昨年6月に出版しています。おかげさまで好評なので、よろしければぜひダウンロードしてみてください。