#RSIC 「R-SIC(9:10〜18:00)」の内容を1記事にひとまとめに」でもまとめましたが、社会起業家のカンファレンス「R-SIC」に行ってきました。大変すばらしい話がたくさん聞けたので、ピックアップしてみます。


日本の学校を「暗殺教室」に

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特に面白かったのがカタリバの今村亮さんのお話。この人ぶっ飛んでますね笑 今村さんは人気マンガ「暗殺教室」を例に、日本の教育のあるべき姿を語ります。

おはようございます、今村でございます。みなさんは週刊少年ジャンプを毎週購読なさっているでしょうか?

ぼくは24歳の頃にジャンプの面白さに気づいてから、毎週買っています。なぜこんな話をしているか。ジャンプを読んでいるということは「暗殺教室」に注目していますよね?

「暗殺教室」がなぜすごいか。このマンガは、とにかくヤバいヤツが地球に来るところから始まります。それを中学校の生徒たちがなんとかしないといけない。で、殺せんせー(先生)が着任して、ストーリーが始まります。

暗殺教室を知らない人のために、簡単に作品説明を。

ある日突然、進学校「椚ヶ丘中学校」の落ちこぼれ組・3年E組の元に政府の人間と、どう見ても人間ではない謎の生物がやって来た。

マッハ20で空を飛び、月の7割を破壊し常時三日月の状態としてしまう危険な生物は「来年3月までに自分を殺せなければ地球を破壊する」ことを宣言。そして、何故か「椚ヶ丘中学校3年E組」の担任教師となることを希望した。

暗殺教室 - Wikipedia


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というあらすじを理解しても、今村さんが何を話しているのか、よくわかりません。もう少しお話を伺ってみましょう。

暗殺教室が面白いのは、非正規の先生がいるんですよ。ロシア軍人スパイを英語の先生やっていたりする。

教育市場はまったく儲からないと思います。カタリバは13年やってますが、ど正面からの競合に出会わない。儲からないから参入してこない。

労働市場として見た時に、教育は正社員市場なんですよ。大半が公務員。 ぼくらのような外野人材に対する予算のバッファがない。アメリカはもっと流動性が高くて、民間の人材が学校で教えています。

そうです、暗殺教室を出したのは、「非正規の先生が教えている」という世界を示したかったからなのです。この観点に対して、Teach for Japanの松田さんも動揺の示唆を提供しています。

松田さん:どんだけ教員免許制度を変えていくか、そこの壁を壊したいですね。アメリカでは民間の無免許の人も教壇に立てます。免許制度改革はやっていかないといけないと思っている。


日本では教員になるためには、ご存知免許が必要です。しかし、これは果たして本当に有意義なのか。教員免許を持たない人にも、教えることはできるのではないか。そういう問題意識ですね。

すこしずつ変化は始まっており、大阪では無免許の教員を募集しています。この流れを加速させることは、確かに教育改革の選択肢となりそうです。

大阪府教育委員会は11日、英語能力試験「TOEFLiBT」を活用した英語教育推進を目指し、指導の中核を担う人材「スーパー・イングリッシュ・ティーチャー(SET)」の募集要項を発表した。

受験資格は、英語圏の難関大学院で通用するTOEFLiBT100点以上など。教員免許の有無は問わず、府内の公立学校教員も受験可能。

「英語教育に風穴あけたい人」 府教委が人材募集 - 大阪日日新聞


このセッションのなかでは、いかに「教育」をオープンにしていくか、というテーマが底流に流れつづけていました。MOOCsのようなテクノロジーによってもそれは可能ですし、「放課後アフタースクール」のようなコミュニティ事業によっても可能です。今村さん、松田さんが指摘するように、それと同時に「免許不要、非正規の教員たちを巻き込む」というのも、ひとつの重要な方向性になりえるように感じました。


かなり荒い編集ですが、トークの全文はこちら。まぁまぁまとまってます。

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