諦める力~勝てないのは努力が足りないからじゃない[Kindle版]

為末 大 プレジデント社 2013-06-06
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為末さんの「諦める力」がすばらしいので、連日ご紹介中。


本気でやれば、限界がわかる

人間は本気で挑んだときに、自分の範囲を知る。手加減して飛べば本当はどのくらい飛べたのかがわからない。だからいつも全力でやってほしいと子どもたちに言っている。(中略)全力で試してみた経験が少ない人は、「自分ができる範囲」について体感値がない。

ズバーッと刺さった一文。これ、すごくよくわかります。

ぼくはここ一年半ほど「プロブロガー道」を追求しています。今のところ、個人ブログだけでいったら恐らく上位0.01%程度には食い込めているのではないかと思います。2013年は、ブログだけで500万円以上の売上が立ちました。

で、こういう求道を続けていくと、次第に「自分の限界」を正確に把握できるようになるんです。最近は、こうした自己理解が進んでいくことそれ自体が、面白くって仕方がありません。


ぼくの執筆スピードは、平常時で時速3,000字程度です。今のところ、持続時間としては4時間くらいが限界です。が、アルコールを注入すると時速と持続時間が上がります。その代わり、次の日のパフォーマンスが低下します。

というわけで、ぼくは1.5万字程度の原稿なら、半日も見込んでいれば完成させられることになります。今のところ、体感的にはこれが限界値です。コンディションと内容次第では2万字くらいはいけそうですが、それはよほどうまく噛み合ないと難しそうです。


何でこんな話をしているかというと、ぼくはこういう身体感覚を、ごく最近身につけたんですよね。それこそ3ヶ月前には把握していませんでした。

把握していない状態って色々危険でして、たとえば「明日までに2.2万字の原稿を仕上げてくれますか?」と言われたとき「うーん、やったことないけど、多分いけると思います」とか安請け合いしちゃう可能性があるんですよね。明らかに限界を超越している仕事なので、こういうのは受けてはいけません。

それはアスリートで言ったら、100メートルを10秒台でしか走れないのに、「オレは本気出せば9秒台いけるぜ!」と自己理解するようなものです。身体的パフォーマンスの限界を、自分で正確に把握できていないわけですね。なぜそうなるかといえば、為末さんがいうように「全力で試してみた経験が少ない」からです。


何かの道を追求しなくてはいけないのなら、まずは正確に自分の限界を認識することです。その上で、限界を上に押し上げられそうなら、日々の修行を通してパフォーマンスの最大値を高めていく。同時にパフォーマンスのブレを小さくしていく。市場を見渡して、自分だけの強みも磨いていく。あとは運がよければ、一流になれるかもしれません。


為末さんのいう「まずは本気でやれ」というのは良いアドバイスですね。現在開発中のブロガーワークショップでは、本気を出させるプログラムを組み立てていこうと思います。


これまでに書いた記事はこちら。

為末大「諦める力 」:もっと早く読んでおきたかった…と思わせる一冊 : ihayato.書店
「頑張る」人は一流になれない : ihayato.書店
「あなたがこの道で一流になる可能性は、万馬券並だと思いますよ」と伝える優しさ : ihayato.書店
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